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光人社NF文庫
高松宮と終戦工作―和平を希求した宣仁親王の太平洋戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769828433
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

内容説明

高松宮はいかに終戦工作にかかわったのか―その全貌を膨大な史料、証言から明らかにする。つねに四歳年上の兄・裕仁天皇を思い、日本の行く末を憂えた宣仁親王の半生。いままで知られてこなかった真の人物像を浮き彫りにする感動のノンフィクション!終戦への道程を詳細、明解に書き綴った昭和の戦争裏面史。

目次

第1部(高松宮、細川護貞に情報収集を依頼;ミッドウェー海戦に敗北、日本海軍劣勢となる;危険を伴う細川の活動 ほか)
第2部(細川の活動、活発となる;東条内閣打倒の動き;細川、高木の工作、俄然活発化する ほか)
第3部(東条内閣崩壊;三笠宮を巻き込んだテロ工作;高松宮、左遷される―横須賀海軍砲術学校教頭に就任 ほか)

著者等紹介

工藤美知尋[クドウミチヒロ]
昭和22年、山形県長井市に生まれる。日本大学法学部卒業、日本大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了、ウィーン大学留学、東海大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。日本大学専任講師を務めた後、平成4年に社会人入試、大学院入試のための本格的な予備校「青山IGC学院」を創立、学院長として現在に至る。日本ウェルネススポーツ大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おっくー

7
「高松宮と終戦工作」 高松宮日記を読む前の導入として読んだ本。 高松宮殿下は昭和天皇の弟であり、皇族で海軍に席を置かれた方である。 海軍兵学校で学ばれ、他の生徒と同じく江田島で生活された。 本書では終戦工作について主に記載されており、東条・嶋田態勢をいかに倒し、終戦に持ち込むのかという、当時の苦悩が記載されている。 東条は憲兵隊司令を務め、自分の息のかかった部下を憲兵隊の重職においていたとの記載に衝撃を受けた。 また、昭和天皇の意志の強さも感じる本でした。2019/02/24

高木正雄

4
高松宮というよりかは先走る高木と細川の物語のようだ。東条暗殺のあとは台湾に脱出するというプランはあまり詰めては考えていないだろう。海軍左派と岡田、近衛等の重臣グループとのつながりはよく纏まっていたように思う。しかし校正が甘いのが残念。人名など間違いが多すぎる2023/11/23

gauche

2
東条内閣の倒閣工作から始まり、昭和20年8月15日で終わる。まさに終戦工作のみに徹した本。エピローグもなく、後書きもほとんどなく、それが逆に余韻を感じさせる。工作の内容について、高松宮を中心にかなり具体的に書かれているので、終戦工作について知りたい方には是非おすすめしたい本。2014/11/16

井新

1
「高松宮と終戦工作」 昭和天皇の弟宮、高松宮を中心に見た終戦工作の一部始終。サイパン陥落とソ連の参戦というのはかなり重大な出来事だったんだろうな、と。皇族であり軍人でもある高松宮の胸中は複雑。天皇との関係も、兄弟であるからこそより難しい。2019/09/18

Tomotaka Nakamura

1
指導部も決して一枚岩でなかったことがよくわかる。昭和天皇と周辺の微妙な温度差がわかり興味深い。2014/12/12

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