内容説明
本書では高校生がさまざまな困難やストレスを経験しながらも、アメリカ人とのコミュニケーションを図る努力を続けることで適応していくそのプロセス自体が成長の過程であると積極的に捉えている。また、異文化学習を、対人接触による言語と文化の学習を通して、異文化の視点に気づき、柔軟性、受容性を獲得していくプロセスと捉え、それがある程度意識的な努力を要することを描いている。
目次
第1章 予備調査:日本人高校生の社会文化的適応上の課題
第2章 異文化間ソーシャル・スキルと社会文化的適応
第3章 ソーシャル・サポート・ネットワークと社会文化的適応
第4章 英語力・外向性による社会文化的適応の予測
第5章 第二言語コミュニケーション行動と社会文化的適応に関する統合モデルの検討
第6章 対人関係の構築と葛藤:自由記述の分析
第7章 英語学習とソーシャル・スキル学習を融合したプログラムの展望
第8章 総括
付録 対人関係スキルとしての第二言語コミュニケーション能力習得の諸相
著者等紹介
八島智子[ヤシマトモコ]
関西大学外国語教育研究機構・大学院外国語教育学研究科教授。神戸市外国語大学大学院修士課程修了、岡山大学大学院博士課程修了。博士(文化科学)。専門は応用言語学(第二言語習得の情意面、バイカルチュラリズム)、異文化間コミュニケーション論
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- 和書
- 香取群書集成 〈第3巻〉