内容説明
昭和十八年、華北から戦況傾く南方の地に転戦した陸軍将校が描く、熾烈な日本軍将兵たちの戦い。悪疫の地にあって、補給とだえた自給生活の下、攻勢、撤退、現地人宣撫と奮闘した日本兵の姿を伝える。二〇万人以上といわれた部隊が終戦時には一万余となった苛酷なニューギニア戦の実態を一青年将校の目から綴る。
目次
第1章 南方へ(空路南進、ウエワクへ;戦況悪化;学友遠藤中尉の死 ほか)
第2章 撤退行(山伝いの敗走;現地自給とサクサク;農園探険 ほか)
第3章 終戦(八月十五日;投降;集結地ムッシュ島 ほか)
著者等紹介
星野一雄[ホシノカズオ]
大正3年3月、東京に生まれる。昭和13年、東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、会社勤務をへて14年、習志野騎兵第15連隊に入隊。幹部候補生として騎兵学校を卒業の後、15年、見習士官として騎兵第41連隊に配属され、華北に渡る。18年2月、ニューギニアに転戦、終戦時は第41師団参謀部付、陸軍大尉。21年2月、復員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。