出版社内容情報
オリエンタリズムに抗し、アジア独自の「美術史」を打ち立てようとした、日印共闘のドラマ――。
日本美術の父・岡倉天心(1863?1913)
インド宗教改革運動の革命児・ヴィヴェーカーナンダ(1863?1902)
西洋が美術の基準とされた植民地時代のインドで、岡倉天心はインドの民族的・文化的独立を目指すヴィヴェーカーナンダや芸術家、宗教家、学者たち革命児たちと邂逅し、その過程で代表的な英文著作を執筆した。
本書は、岡倉がインド滞在中に執筆した『東洋の理想』の有名な冒頭の言葉「アジアは一つ(Asia is One)」を軸にして、日本とインドの文化的復興運動を連動させ、国境を越えた知的変革の軌跡を日印の資料を紐解いて描き出す、意欲的な一冊。
内容説明
オリエンタリズムに抗し、アジア独自の「美術史」を打ち立てようとした、日印共闘のドラマ―。西洋が「美術」の基準とされた植民地時代のインドで邂逅した岡倉と近代インドの先覚者たちの、国境を越えた知的変革の軌跡を、日印の資料を紐解いて描き出す。
目次
第1章 岡倉天心のインド体験
第2章 越境するアジア知識人
第3章 岡倉天心の「転向」
第4章 ヴィヴェーカーナンダと日本
第5章 インド社会像の探求
第6章 反響するインド美術史観
終章 切り開かれた地平―多様な「アジア」へ
著者等紹介
外川昌彦[トガワマサヒコ]
1964年生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。1992‐97年にインドに留学し、ベンガルの農村社会で住み込み調査を行う。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士号(社会学)。専門は、文化人類学、宗教学、ベンガル文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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