内容説明
本書では、教育学の実践的行為としての授業について、教職生活を教育方法・技術の専門化の過程と位置づけたうえで、教師としての専門的資質形成のパースペクトと身につけるべきコンピテンスの具体的な中身が解き明かされている。各授業方法の理念や現実状況がしっかりと解説されている。たとえば、授業実践における授業像やルーチン化の問題、授業の導入の技術や展開・まとめの方法、演出の技術や身体言語の技法化などがそうである。すなわち、授業方法・技術を実践で用いるときの状況(シチュエーション)や生徒とのやり取りなどの解説は、授業というものが実際的にはその時どきに、そしてその場に応じたきわめて状況依存的な性質を持つ行為であることを経験的に知っている私たちにとって、その授業構造の明晰化を図ろうとしており、その点で本書は説得力をもって読者に語り寄せてくるにちがいない。まさに理論と実践の統合的発展としての授業実践学の構築が本書ではめざされている。
目次
1章 方法的行為の実践指針
2章 授業方法実践の現状と総括
3章 授業方法のパターン
4章 授業の導入、習得と結果の保障
5章 授業行為の型
6章 授業における「遊び」
7章 身体言語
著者等紹介
原田信之[ハラダノブユキ]
1963年岡山県生まれ。現職は岐阜大学教育学部学校教育講座助教授。創価大学大学院博士後期課程単位取得退学。ロータリー財団奨学生(1991‐92年オルデンブルク大学)。ドイツ学術交流会(DAAD)客員研究員(1994年エッセン総合大学、2000‐01年ヒルデスハイム大学)など
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