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料理と科学のおいしい出会い―分子調理が食の常識を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759813593
  • NDC分類 596
  • Cコード C0377

出版社内容情報

近年、物理学、化学、生物学、工学の知識を調理のプロセスに取り込み、これまでにない新しい料理を創造しようとする「分子調理」が注目されている。本書ではまず、分子調理の世界的な広がりの様子を眺め、料理と科学の幸運な出会いの場面を描く。そのうえで、おいしさを感じる人間の能力、おいしい料理を構成する成分、おいしい料理をつくる器具といった、料理と科学の親密な関係をひもとき、これらの知見を応用したときに生まれるであろう、「超料理」の可能性を考えていく。少しでもおいしい料理を実現するための、分子調理の世界へようこそ!

1.「料理と科学の出会い」の歴史(料理人が「科学」に出会うとき ほか) 
2.「料理をおいしく感じる」の科学(料理のおいしさを脳で感じる ほか) 
3.「おいしい料理」の科学(おいしい料理を構成する基本四分子 ほか) 
4.「おいしい料理をつくる」の科学(おいしい料理をつくる前に ほか) 
5.「おいしすぎる料理」の科学(「おいしすぎるステーキ」の分子調理 ほか)

内容説明

近年、物理学、化学、生物学、工学の知識を調理のプロセスに取り込み、これまでにない、新しい料理を創造する「分子調理」が注目されている。本書では、その世界的な広がりの様子を眺め、料理と科学の幸運な出会いの場面を描く。おいしさを感じる人間の能力、おいしい料理を構成する成分、おいしい料理をつくる器具といった、料理と科学の親密な関係をひもといたうえで、現実の料理を超えた「超料理」も考える。

目次

第1章 「料理と科学の出会い」の歴史(料理人が「科学」に出会うとき;科学者が「料理」に出会うとき;「料理と科学」の未来)
第2章 「料理をおいしく感じる」の科学(料理のおいしさを脳で感じる;料理の味とにおいを感じる;料理のテクスチャーと温度を感じる)
第3章 「おいしい料理」の科学(おいしい料理を構成する基本四分子;おいしい料理のカギを握る分子;調理における反応と物質の三態)
第4章 「おいしく料理をつくる」の科学(おいしい料理をつくる前に;調理道具;調理操作)
第5章 「おいしすぎる料理」の科学(「おいしすぎるステーキ」の分子調理;「おいしすぎるおにぎり」の分子調理;「おいしすぎるオムレツ」の分子調理)

著者等紹介

石川伸一[イシカワシンイチ]
1973年、福島県生まれ。98年、東北大学大学院農学研究科修了。日本学術振興会特別研究員、北里大学助手・講師、カナダ・ゲルフ大学客員研究員(日本学術振興会海外特別研究員)などを経て、宮城大学食産業学部准教授。博士(農学)。専門は分子食品学、分子調理学、分子栄養学。おもな研究テーマは、鶏卵の機能性に関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マドロス

41
料理を科学的に説明すると……まるで高校の化学の授業のようになってしまう。ので、前半はかなり読むのが辛かったが、後半、話題が「おいしさ」に移ると一気に面白くなった。なるほど、おいしさのを求めて、食が科学の力で進化していく、というのはうれしい話。2017/06/12

おおにし

14
分子調理の魅力を伝える本なのに、分子調理した料理の写真もレシピものっていないのがちょっと残念。おいしい料理がなぜおいしいのか有機化学の観点からの説明はなかなか面白かったです。高校化学の授業もこんな風にやってくれたらよかったのに。ご飯を毎日食べても決して飽きないのは、米粒一つ一つの成分が異なり、味や噛みごたえが不均一であるモザイク集団であるからだという解説は目からうろこでした。2014/12/05

亮さん

12
今、話題の分子調理。化学的な手法で料理することだけどめからうろこもの。自称料理が趣味な人は一読することをお勧めする。たくさんありすぎて書ききれないのでとりあえずすぐできて役立つことを1つ載せます。↓ 料理の式を考えてそこから概念を覆すということ。 料理の式の例(典型的な家庭餃子) (A+B+C+D)UE Aひき肉BにらCニンニクDごま油E皮 Uは含んでいるという意味。皮で具を包んでるから。ここからじゃあ、Uを逆向きにして野菜で皮を包むのはどうかという発想が出てくる。2016/11/19

山のトンネル

9
科学と料理の関係で生まれたあれこれ。文化、技術など。調理法関係の本にドンピシャかと言われると疑問。2023/08/18

くさてる

8
料理はどこまで進化していくのか。美味しさを感じる人間の能力、食材をどこまでも変化させていくことによって得られる未知の食感や味覚、技術の進歩にともなってさらに改良が進む調理器具まで、科学技術と食の関係について丁寧に解説した一冊。難しいところもありましたが、とても面白く読めました。2014/08/23

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