出版社内容情報
賀茂祭の最中、蜘蛛丸という謎の男に刺された藤原実資は、安倍晴明や婉子の必死の手当てにも拘らず生死の境を彷徨う。
そんな折、蘆屋道満を上回る悪意を持って、平将門の娘である瀧夜叉姫が、父の仇を取るべく暗躍していることが明らかになる。
一方実資は、瀧夜叉姫により都が炎上する悪夢のなかにいた。時を置くことなく、復活した藤原純友率いる海賊たちが都へ攻め上がる。
そしてまた平将門も蘇ろうとしていた──。京を護るべく安倍晴明の最後の戦いが始まる。
内容説明
賀茂祭の最中、蜘蛛丸という謎の男に刺された藤原実資は、安倍晴明や婉子の必死の手当てにも拘らず生死の境を彷徨う。そんな折、蘆屋道満を上回る悪意を持って、平将門の娘である瀧夜叉姫が、父の仇を取るべく暗躍していることが明らかになる。一方実資は、瀧夜叉姫により都が炎上する悪夢のなかにいた。時を置くことなく、復活した藤原純友率いる海賊たちが都へ攻め上がる。そしてまた平将門も蘇ろうとしていた―。京を護るべく安倍晴明の最後の戦いが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
50
将門がかなり魅力的な描かれ方をしているし、瀧夜叉姫も勇ましくてなかなか…。ただ最終巻なのに晴明や実資の存在感が弱めなのが少し寂しかった。2023/09/23
桜
34
これでシリーズ終了とはもったいない(˘･_･˘) 将門が良いヤツだった(*´ω｀*)2023/10/07
よっち
29
賀茂祭の最中、蜘蛛丸という謎の男に刺された藤原実資。そんな折、平将門の娘である瀧夜叉姫が、父の仇を取るべく暗躍していることが明らかになる第五弾。蘆屋道満を上回る悪意を持って、父の仇を取るべく暗躍する平将門の娘・瀧夜叉姫。一方、安倍晴明や婉子の必死の手当てにも拘らず生死の境を彷徨い悪夢の中にいる実資。そして復活した藤原純友率いる海賊たちが都へ攻め上がり平将門もまた蘇る最後の戦いということでしたが、今回は晴明や実資よりも将門親子の存在感がありましたね（苦笑）実資と婉子が結ばれる下りはもう少し読みたかったです。2023/10/03
よっしー
25
実資が刺され、生死の間を彷徨う展開からスタート。ここに来て平将門が登場するとは思っていなかったです。怨霊とは知っていましたが、こちらの将門公は陽気で中々に話の分かる男という印象を受けました。そして、滝夜叉姫が将門公の娘だった事にもビックリでした。道満も結局は良い人で終わったような…。これで完結というのが少し寂しいです。2024/02/07
陽ちゃん
9
シリーズ５作目。しかも最終巻。前作のラストで刺された実資がどうなるとヤキモキしましたが（実は夢だった、というオチかもと思ってましたが、本当でした…）、晴明の本気の祈祷や手当、婉子の懸命な看護のお陰で無事生還できてほっとしました。が、彼を刺したのが父の敵を取ろうとする平将門の娘滝夜叉姫の配下で、しかも道満が将門を復活させちゃって、あわや父娘対決!?結局晴明・道満の陰陽師の尽力でお互いを理解し合えましたが、二人が強烈で、晴明や実資たちが脇に回ってしまった感があります。実資と婉子のその後も付け足しみたいですし。2023/10/30
