出版社内容情報
東京湾岸で乗用車の中からテレビ脚本家の絞殺死体が発見された。
現場に駆けつけた東京湾臨海署(ベイエリア分署)の刑事たちは、
目撃証言から事件の早期解決を確信していたが、間もなく逮捕された暴力団員は黙秘を続け、被害者との関係に新たな謎が──。
華やかなテレビ業界に渦巻く麻薬犯罪。巨悪に挑む刑事たちを描く安積警部補シリーズ。
新装版第三弾は、上川隆也氏と著者の巻末付録特別対談を収録!!
内容説明
東京湾岸で乗用車の中からテレビ脚本家の絞殺死体が発見された。現場に駆けつけた東京湾臨海署(ベイエリア分署)の刑事たちは、目撃証言から事件の早期解決を確信していたが、間もなく逮捕された暴力団員は黙秘を続け、被害者との関係に新たな謎が―。華やかなテレビ業界に渦巻く麻薬犯罪。巨悪に挑む刑事たちを描く安積警部補シリーズ。新装版第三弾は、上川隆也氏と著者の巻末付録特別対談を収録!!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て専業作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査シリーズ」で吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
20
さくさくと♪安積さん、復縁するのかな?ギャップが長すぎるようにもかんじますが、速水さんの意見を尊重します^ ^2022/12/18
のほほん
12
事件そっちのけで安積警部補の心の声を楽しみました。須田巡査部長が安積さんも驚く活躍をします。やや太りすぎで動作は緩慢、傷つきやすく容疑者を怒鳴りつけているところを見たことがないという刑事とは思えない人物です。その彼が捜査本部で意見を言ったので安積さんはびっくりです。しっかり反論もしたのでまたびっくりです。すっかり見直します。仏像のような表情で考えている須田さんは哲学者のようです。事件の方は最後に安積さんの同期の家族が関係していて悲しい結末になりました。速水小隊長は事件と関係ないところで職務特権活用します。2024/09/07
ミノムシlove
11
これも一気に読んだ。面白かったー。珍しく安積班のメンバーがパブで飲んでいるところから始まる。そこで見かけたのは、脚本家からアイドルのプロデュースや作詞まで手掛ける男だった─やがて殺人事件が起こり捜査本部への協力を求められる安積たち。表に裏に立ち回り解決へと導いたのはやはり安積その人の力に与るところが大きかった。※硝子というのは何を指しているのかなあ。 2025/03/06
さくさく
11
シリーズ第3作。テレビ脚本家の絞殺死体が見つかり、いつも通りに応援に呼ばれる安積班一行。脚本家繋がりでヒントを得た安積は人気女優との接点を見つけ、業界という闇の中に埋没した真相を解き明かす。権力を持つ者に対抗するには自分も力を持つことが必要になるが、それが職務特権なのか権力濫用なのかは常に考えなければならない。世の中では思考停止に陥って正常な判断ができないエリートが威張り散らかしているので、しっかりとした審美眼を持つ人物が上に立つような組織であって欲しい。2023/04/17
てぃと
11
安積班シリーズ3作目。時折出てくる安積さんの心の声に、彼の人間味と彼への親近感を深く感じてしまい、今回もイイ感じで読み進めることができました。本シリーズには個性的な警察官が数多く登場しますが、須田部長刑事のキャラが立ってきた感があります。須田さん、ポイントとなる良い仕事をしているな~。2022/06/10