内容説明
「絶対隔離」の再検討から切り拓く病者の社会史。病者処遇の法制度、自由療養地、私立療養所、外来診療、ハンセン病医学…膨大な史料をもとに、病者の「生存」を描きだす。
目次
序章 近代日本のハンセン病史をめぐって
第1章 ハンセン病者の処遇に関する法制度の再検討
第2章 「根本的癩予防策要項」とハンセン病者の療養形態―ハンセン病自由療養地構想と湯之沢部落をめぐって
第3章 近代日本におけるハンセン病者救療事業の特質―聖バルナバミッションを素材に
第4章 戦前・戦時期大阪におけるハンセン病者の処遇―大阪皮膚病研究所と大阪のハンセン病問題
第5章 戦前・戦中期日本のハンセン病医学のヒストリオグラフィ
第6章 補論近代日本のハンセン病の世界史的位置―アシュミードと明治初期日本の疾病環境
終章 総括と展望
著者等紹介
廣川和花[ヒロカワワカ]
1977年生。2001年大阪大学文学部人文学科卒業。2003年大阪大学大学院文学研究科文化形態論専攻、博士前期課程修了。2007年大阪大学大学院文学研究科文化形態論専攻博士後期課程単位修得退学。2008年博士(文学)、大阪大学。2008年大阪大学総合学術博物館研究・教育部資料情報研究系助教(大学院文学研究科兼任)。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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