内容説明
日ごろの罪人に対する制裁の行き過ぎから、南町奉行所の与力たちに呼び出された定廻り同心の野火陣内。与力たちよりお叱りを受けた彼は、しばらくの間“怒らない”ことを命じられる。そんななか、両国界隈でお店を脅す二人組の被害が陣内の耳にはいる。早速探索に乗り出し、脅し屋のひとり・亀三の長屋を訪ねた陣内は、そこで虐待された息子を目の当りにする。“怒る”ことを禁じられていた陣内だったが―(「第一話」より)。型破りな同心・野火陣内の笑いと涙に満ちた活躍を描く、書き下ろし時代小説。
著者等紹介
和久田正明[ワクダマサアキ]
1945年、静岡生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけ、現在は時代小説に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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喪中の雨巫女。
9
野火さんは、かっこいい。顔は、わからないけど2010/11/18
藤よい
4
手下が増えました。最初のお冨と野火の丁々発止のやりとりが笑えました。何故か子ども達が野火が描かれた表紙絵を気に入っています(笑)2019/10/18
こけこ
2
人間臭くて、楽しい野火陣内。勧善懲悪で気分爽快。楽しく読めた。2024/11/05
カバン
2
義賊のお富が新しく仲間に入り、ますます野火さんの周りの登場人物が面白くなってきました。悪人を殺す殺し屋など、善悪について考えさせられました。2014/09/04
はち
2
はちゃめちゃな同心を主人公とした時代小説です。魅力的な女性が結構でてきています。なじみの飲み屋の女将、泥棒から足を洗って手先になった女性、6歳ながら喧嘩が強くて思いやりの深い少女とか。周りの人たちが生き生きとしているのが、このシリーズの楽しいところか。 2014/06/26