内容説明
赤穂浪士の討ち入りから半年が経ち、再び江戸に泰平が戻った頃、奉行や火付盗賊改方が手を出せない武家や権力者を、闇で裁くという美しい女たちの噂が流れていた。江戸華奉行…彼女たちは人々の間でそう呼ばれていた。そしてもう一人、深川きっての芸者屋に身を置きながら、仇討ちを請け負う桜という女。若い娘を惑わす陰間茶屋の伝吉を懲らしめて欲しいと依頼された桜は、偶然にも同じ男を追う華奉行の一人と遭遇するのだった。そしてそれは、悪人たちを怯えさせる女たちの物語の始まりだった―。新時代小説、堂々の誕生。
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年東京生まれ。武蔵大学卒。銀行員を経て漫画原作者に転身。1994年、学研歴史群像大賞を受賞した「坂東武陣侠―信長を討て!」で作家デビュー。歴史小説、戦記小説など多彩な分野で活躍。2009年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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