内容説明
「このまま突き進んでいけば、地球は滅亡するでしょう。私たちはそれを止めることができるのでしょうか?」ベストセラー『生きて死ぬ智慧』の著者の心からなる祈りの言葉。
目次
第1章 病
第2章 生い立ち
第3章 戦争と教育
第4章 家族
第5章 いのちの教育
第6章 祈り
著者等紹介
柳澤桂子[ヤナギサワケイコ]
生命科学者・歌人。お茶の水女子大学名誉博士。1938年東京生まれ。お茶の水女子大学卒業後、コロンビア大学大学院博士課程修了。慶応大学医学部分子生物学教室、三菱化成生命科学研究所に勤務。マウスを使った発生学において世界に先駆ける成果を残し将来を嘱望されながら、原因不明の難病を発病。退職後病床から多くの著書を発表。著書として『卵が私になるまで』(講談社出版文化賞科学出版賞)、『二重らせんの私』(日本エッセイスト・クラブ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
14
2年前に読んだときより、気高い研究者だという思いが一層強くなった。そして、わずか8歳のころに読んだ本が植物の研究の面白さに引き込み、柳澤さんの生涯を方向付けたのだ。偉大なる読書の効用。人生を決めるほどの力をもつとは!2017/10/21
勝部守
3
難病を乗り越えるこの強さにひたすら凄いと思う2014/04/26
とよぽん
1
研究者として、日本女性のパイオニア的存在の著者へのインタビュー。病気に苦しみながらも、芯の強い生き方をしてこられた。科学技術の開発や普及の恩恵に浴する現代日本人が、幼稚で、自我の確立を見ないまま大人になり、これから先どうなっていくのか憂慮されている。あらゆる「いのち」に対する慈しみを、大人の言葉で語られた1冊。歌人として、心の声を詠う短歌作品も素晴らしい。2015/05/05