出版社内容情報
ヘミングウェイの名作「老人と海」をやさしい英語で書かれたラダーシリーズで読もう!
内容説明
老人はたった1人で漁に出た。このところ、何も釣れない日がずっと続いていた。それでも彼はくじけず、大物に狙いを定めて、誰よりも遠くまで小舟を漕いでいく。執念の末、ようやく餌に食いついてきた獲物は、彼がこれまで見たこともないほど巨大な魚だった…。老人と大魚との死闘を通じて、老いの孤独、自然の厳しさを簡潔な文体で描いたヘミングウェイの代表作。
著者等紹介
ヘミングウェイ,アーネスト[ヘミングウェイ,アーネスト] [Hemingway,Ernest]
1899‐1961。アメリカ、イリノイ州生まれ。第一次世界大戦に従軍、その後スペイン内戦、第二次世界大戦にも従軍記者として参加。ヨーロッパ、アフリカ、キューバなどに滞在、生涯を通じて釣りや狩猟に熱中し、戦争や狩猟で得た自らの体験を小説の題材にした。代表作として『日はまた昇る』『武器よさらば』など。1954年ノーベル文学書受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒナコ
18
言わずと知れたヘミングウェイの作品が、英語学習向けにリライトされたもの。レベル3ということだったが、大変むずかしかった。言い回しも使われている語彙も、かなり難解で、これはレベル5でもいいんじゃないかと思ってしまった。 ただ、内容としては素晴らしかった。老人がカジキマグロと格闘し、吊り上げたカジキが鮫に喰われボロボロになっていく様は、なかなか読み応えがあった。 吊り上げる対象(カジキ)と吊り上げる主体(老人)がしだいに重なり同一化していくプロットに、ある種のホモエロティシズムを感じ、味わい深い作品だった→2023/11/01
読書日記
5
復習のための再読だが、やっぱり難しい。同じレベル3のオペラ座の怪人とは違い、単純なエンターテイメント作品ではない、いわゆる純文学だから仕方ないけど。もう一度日本語を読み込んで内容を完全に記憶した状態で3回目行った方が良さそう。2023/02/14
読書日記
5
前回読んだラダーシリーズはレベル4のABC殺人事件だったが、むしろレベル3のこれの方が難しくて、日本語と併読したが、それでも難しかった。推理小説の方は人物の思考回路や行動などが論理的で整っているからわかりやすかったのだと思う。これは日本語でも分からない人には分からないタイプの話だから英語で理解するにはハードルが高いのも仕方ない。日本語でも目を疑うグロい表現が多かったので。とりあえず今回英語で覚えた名言を載せておこう。Think of what you can do with what there is!2022/11/20
shinobu
2
船や魚関連の単語に馴染みがなかったが、読みやすい英語だった。いずれ原文でも読みたい。2024/05/03
ハッカうどん
0
最後の夫婦は、老人も海も身体もサメもカジキもない骨を美しいと言った。骨はなにを本質的に伝えるのか。彼らにはなにが分かるのか。改めて読み返すと示唆的。2025/01/13