出版社内容情報
テクノロジーと倫理の問題から資本主義のゆくえまで、高度消費社会の非人間性を暴き、近代の三巨人の思想を現代の技術社会の枠組で蘇らせる実験の書。
内容説明
錯綜する21世紀の文化と思考の枠組みを、三巨人の思想によって大胆に読み替える、ポスト・ヒューマンの社会批評。生命工学やデジタル技術など、最先端テクノロジーがもたらす未来への警告と超克の書。
目次
第1部 ニヒリズムの文化(技術への意志;流動性資本主義、シニカル・データ、ハイパー・ニヒリズム;技術のコード;ハイパー・ハイデガー―ポスト・ヒューマンへの問い;ニーチェ的な未来;流動性資本主義―新たな資本主義の公理とマルクス)
第2部 芸術と技術(イメージ・マトリクス;デジタル・アイ;身体とコード)
著者等紹介
クローカー,アーサー[クローカー,アーサー][Kroker,Arthur]
1945年、カナダ・オンタリオ州生まれ。米国パーデュー大学社会学修士号、カナダ・マックマスター大学政治学博士号取得。現在はカナダ・ヴィクトリア大学教授で政治学を講じ、太平洋技術・文化センター所長も務める。夫人のマリルイーズ・クローカーとともにオンラインのアカデミック・ジャーナル、Ctheoryの編集に携わるなど、幅広い精力的な活動を展開している
伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろゆき
2
哲学思想書の類いなのに、読書中に思わず吹き出し鼻水たれそうな場面もある。ニーチェが突然似つかわしくない場所で直接話法で語り出すんだもん。定義が私には明確でない言葉の頻出に、前半はこりゃ読了難しいかなとも思ったが、流動性資本主義ついての章など、深く考えさせられ、共感した。勝手に増殖する資本の周辺で、仕立て上げられる荒涼とした場所にある人間。マルクスとニーチェ、その架橋となるのはハイデガーとか。ビル・ゲイツの書への言及など、私はあまり考えたこともない視点(あくまで私には)で学ぶこと多く、刺激の多い読書。2017/03/07
じょに
0
とりあえず前半。トンデモかと思った。2009/07/10