内容説明
創始者ウォルト、企業、カルチャー、コンテンツ、スタイル、歴史、フェミニズム、諸外国での受容と摩擦。我々は「ディズニー」について何を知っているといえるのか。隠された実像に迫る「ディズニー」研究の決定版。
目次
ディズニーという文化環境
第1部 ディズニーとは何か(人間ディズニー;ディズニーというスタイル;文化産業としてのディズニー)
第2部 アメリカにとってのディズニー(『南部の唄』の黒人差別;アメリカ史をディズニー化する;アメリカ史のなかのディズニー)
第3部 フェミニズムにとってのディズニー(ウォルト式ヒロインの作り方;ディズニー・フェミニズムの始まり)
第4部 各国にとってのディズニー(ディズニーの起こした文化摩擦;「文化」は誰のものか;日本にとってのディズニー)
著者等紹介
有馬哲夫[アリマテツオ]
1953年生まれ。東北大学大学院博士課程単位取得。1993年ミズーリ州立大学マスコミュニケーション学部客員教授。東北大学大学院国際文化研究科助教授を経て、現在早稲田大学社会科学部および大学院社会科学研究科(メディア論)教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
銀色
1
ディズニーがおとぎ話をどのように変えたかが当時の社会性などから語られていて興味深かった。2011/11/12
らむだ
0
ディズニー論の基本の一冊。2012/05/24
エルダーフラワー
0
一口にディズニーと言っても、人物・映画・テーマパーク・グッズなどたくさんのものを表している。好き嫌いや必要性の有無にかかわらず、ディズニーのない世の中はもう考えられない。これはとてもすごい!戦略成功の結果だろうが、ウォルト・ディズニーにはどこまで見えていたのだろうか…。ディズニーランドは、ウォルトにとってはアメリカの歴史のユートピアで、日本では映画の世界に入り込める非日常。国や環境によって異なる意味合いがあり、ただただ楽しいテーマパークだけではない見方に気付かされ、興味深かった。2018/09/03