内容説明
カーメラ・デリ・スポージの“トロンプ・ルイユ”に、ジョルジョーネの『眠れるウェヌス』に、カラヴァッジョの描く闇と光のドラマに、モーラの描く鏡を見る男たちに、ベロットの描く田園の景観に、アルチンボルドのハイブリッドな綺想異風に、ルネサンス/バロックの世界を表象する、感覚を媒介にしたイメージの生成を視る!
目次
第1章 視覚の遊戯―マンテーニャ『カーメラ・デリ・スポージ天井画』の“天窓”
第2章 眠れる乙女、あるいは比類のない歓喜―ジョルジョーネ『眠れるウェヌス』に注がれた眼差し
第3章 闇の発見―カラヴァッジョとフランチェスコ・パトリツィの視覚
第4章 鏡を見る男たち―ピエル・フランチェスコ・モーラ『若者に鏡を見せるソクラテス』
第5章 現実と虚構のはざま―景観画家ベルナルド・ベロットと田園風景
特別寄稿 稀代の「プロテウス」にして感性の画家アルチンボルド―『ウェルトゥムヌス』再考
視覚論のはざまで―解題にかえて
五感の館 パラッツォ・テ―シリーズ“感覚のラビュリントゥス”を閉じるにあたって
著者等紹介
上村清雄[ウエムラキヨオ]
千葉大学文学部教授
神谷玖方子[カミタニクミコ]
慶応大学文学部非常勤講師
出佳奈子[イデカナコ]
弘前大学教育学部准教授
吉住磨子[ヨシズミマコ]
佐賀大学文化教育学部教授
大野陽子[オオノヨウコ]
群馬県立女子大学文学部准教授
金沢文緒[カナザワフミオ]
岩手大学大学院教育学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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