内容説明
わかるようでわからない「国家のしくみ」家庭で、学校で、子どもと親、生徒と先生。みんなでいっしょに問い直してみませんか?よりよい未来のためにフランスで大人気のブックレット・シリーズ。
目次
1 フランスとアメリカ―二つのモデル
2 民主主義と共和制―言葉の意味と歴史
3 公共心、市民意識、国籍
4 法に従う勇気
5 政教分離の原則
6 終わりのない責務
著者等紹介
ドブレ,レジス[ドブレ,レジス][Debray,R´egis]
1940年、パリ生まれ。現在リヨン大学教授
藤田真利子[フジタマリコ]
1951年生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
3
民主主義の、共和主義の原理原則を、一から子どもにもわかるように染み渡らせるように話した名著。市民権、、法や警察の意義、政教分離や市民社会を支える義務について、公民の教科書にまんま使えそうなくらい本質を真芯で捉えた言葉が続いていて、忘れかけてた原点を思い出させてくれる爽快な読後感。フランスと日本なのでいろいろ違うところもあるが、親子で早めに読んでおくといい。100ページ程度だが、かなり濃密な本2012/08/02
Sumiyuki
2
良書。真の共和国は実現したことがないが、目指さなくてはならない。市民になることはとても難しい。教育勅語を読ませるくらいなら、世界人権宣言を暗唱させたほうが良い。@そもそも共和国というのは、全員一致が好きじゃない。共和国に不満を持ってもらうほうが好きなんだ。ある意味で、不満を持つのが義務だとさえ言える。その不完全さこそがもっとも貴重なものなんだ。善のかたまりのように見える体制には用心したほうがいい。そんな体制では、反対する人間はすべて病人か犯罪者で、閉じ込めるか排除しなくてはならなくなるんだからね2018/09/05
student_d
2
先生の紹介で授業で読んだ本。フランスは共和国である。日本は違う。そのフランスの国家の基礎になっている共和国について深く知ることができる一冊。著者は、メディア論で有名なレジス・ドブレ。とにかく分かりやすい。移民問題。国家のあり方、。今の日本がぶつかっている問題に切り込んでいる。おすすめ。2012/01/01
Isuke
1
BF。著者名を見ればわまりますがフランスの親子の会話です。今年の読書テーマのひとつが「国家」なので手に取る。フランスの共和制について少しは理解できた。父親のまなざしは自分が経験したとまどいや挫折や希望をもとにしていて暖かい。「わたしたちはもっとよいものになれると思わないかい?」2013/01/16
米村こなん
0
研究会(15回)講読文献。市民とは何かを平明に語る名著。2016/03/09