内容説明
本書では、特区がどうあるべきか、さらにみんながそれを活用したらどうなるか、といった運用での変化を提示することを目的とするものである。そして、政策的なことを述べるだけではなく、特区に対して政治家も市民もどういうものを作ればいいかという方向性を指し示していきたい。
目次
第1章 特区構想が日本を変える(特区構想が国を牽引する;規制緩和が文化を育てる;日本人には特区が必要だ ほか)
第2章 どんな特区が必要か(どのような特区を作る必要があるか;所得税特区・子育て特区で若者の町;産業認定特区で芸術家の町を作る ほか)
第3章 特区の概要(特区のあり方;特区の手法)
付録小説 特区が僕らの日本を変えた
著者等紹介
高橋フィデル[タカハシフィデル]
南米ペルー、ワンカイヨ市のNASA研究所官舎にて出生。同志社大学卒業後、近畿日本ツーリスト国際旅行にてイベント分野開拓者となる。以後セレブレート・オーストラリア・イベントをオーストラリア連邦政府に依頼され、大使館内臨時職員として短期間で111イベントをこなし伝説となる。その後、群衆心理とイベント研究の論理的マーケティングの観点で研究するため同志社大学大学院総合政策科学研究課に入り、イベントを印刷・映像につぐ第三のメディアとして論文発表。イベント研究の第一人者となる。(株)ジャパンビジターズビューロー設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藩毎の独立独歩を全部ご破算にして中央集権に組みなおした明治の体制ができて百有余年、列強に伍することのできる「強さ」を得た代わりに「しなやかさ」を犠牲にしてきています。本書はそれによる閉塞状況を打破する処方箋の提案であり、なるほど海外を広く見て育ってきた著者だけあってアイデアは豊富です。実現できるかどうかは分からないまでも今後の議論の材料にはなりそう。皮相的に見れば、住人の流動性についての議論がない、あまりにええことずくめな論調、最後の話題がカジノ、というあたりが、ちょい怪しい本に見える要因になってるかな。2014/10/05