内容説明
卵からかえったのは…あまえんぼうのクリ、くいしんぼうのゴマ。二羽がわが家で育って旅立っていった、ひと夏のお話です。
目次
うちにたまごがきた
たまごは毎日ひっくりかえす
八ひく二は六 六ひく二は四
生きているたまご
たまごのからをやぶるということ
クリとゴマ
ついてくる ついてくる どこにだってついてくる
クリとゴマのお勉強
水鳥だから水がすき…とはかぎらない
クリゴマ・ティラノサウルス 中学生になる
カモ御殿
くさい…
そろそろおとな
遊水地
せんぱい
かえってきたクリゴマ
クリひとりぼっち
台風の力
著者等紹介
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
1958年生まれ。翻訳家として海外児童文学をひろく紹介するとともに、作家・画家として絵本や童話を数多く生み出している。絵本や童話に野間児童文芸賞を受賞した『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)、日本絵本賞読者賞を受賞した『天使のかいかた』(理論社)、『おじいちゃんちでおとまり』(ポプラ社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanki
21
カモを育てて、一緒に散歩なんて、可愛い過ぎる。しかし、野生に返す時期が来たら、寂しいな。2024/09/09
玲と建
18
【小3娘】同じ親から生まれたのにクリとゴマのせいかくがぜんぜんちがうのがびっくりしました。ゆう水池にかえす時かわいそうだなと思いました。【母】小3娘の読書感想文用に図書館で借りてきた本。命の大切さとか野生動物と人間の関係とか考えることは多々あるけれど、一番に長男ゲンちゃんすごい!お母さんもすごい!と思ってしまいました。2012/08/04
遠い日
16
子どもたちとともに、カルガモの2羽のヒナを育てた中川さん。そのかわいさに魅せられながら、自然の中で生きる力を持てるようにと手放す決意はなかなかしんどいところもあっただろう。懐けば懐くほどに情は増すもの。クリとゴマの個性も鮮やかで、読むだけでも、気持ちを持っていかれてしまうのに、中川さんのご家族のその心中はいかばかりだったろうか。生きものと関わることのしんどさと、それと同じだけの手応えと。別れは寂しいけれど、愛しさは家族みんなの宝ものとして残る。2015/06/04
Misa
13
3・4年生向けの課題図書なので読んでみました。先に読んだ娘が、おすすめと言っていたので気になっていたのですが、なるほど おもしろいです。野鳥の卵を保護してから、自然に還すまでの短いひと時ながら エピソードいっぱい。作者のお子さん(ですよね?)ゲンちゃんが素晴らしいです!楽しんで読めました。2012/06/07
ゆにす
12
課題図書なので読みました。まず、装丁がいいですよね~ゲンちゃんがすごい。旭山動物園の獣医さんが「ゲンさん」だったはずですが、名前が同じなのは偶然かしら?この息子とお母さんの姿、すごいですね♪我が家は次男がらみで飼育するはめになった生き物はすべて私が世話したわ><カブトムシを大量に立派な成虫にした苦労、大変だった。その程度で疲れ果てた我が家に比べて、なかがわさんちはホントすばらしい!!2012/06/27