内容説明
日本には、「花鳥風月」という言葉があります。それは、身近にある自然の風景や理(ことわり=物事の筋道・道理・不変の法則)を意味します。花は開花し、枯れ、実をつけ大地に還り循環する。渡り鳥は定住せず、風は恵みの雨を呼ぶかと思えば木を枯らす凩にもなる。月は姿形を変えながらも常に人に寄り添ってくれる。日本人は、喜びと哀愁を伴う自然のありのままの姿を、受け入れ愛してきました。自然の風物を楽しむ四季のレシピと、暮らしの小話をしたためました。
目次
春(春らしい色―春の散らし寿司;しょうゆの力(日本の伝統調味料)―葉玉ねぎのスープ ほか)
夏(夏の恵み―夏の揚げびたし;桃―桃のヴィシソワーズ ほか)
秋(豊かな秋―秋野菜の吹寄せローストチキン;菊花―えびしんじょ菊花椀 ほか)
冬(蒸す―冬のせいろ蒸し ごま酢だれ;冬の器―ホタテと白菜とちぢみほうれん草の餡かけ ほか)
著者等紹介
沙和花[サワカ]
一般社団法人季の文化伝承協会理事。2006年より季節の料理と花を通し、和みや豊かさをもたらす暮らし方、伝統的文化の継承や普及を目的に活動している。教室「沙和花」のほか、講演、企業へのレシピ提案、「中日新聞社・冊子レインボー」などメディアへの掲載・寄稿も多数。著書「日本の行事食」は、料理本のアカデミー賞と称されるグルマン・アワーズ2018おもてなし部門第1位。著書「にっぽんの子ども食」は、同賞2020デザイン部門第1位。両本共にグルマン25周年BEST of the BEST受賞。グルマンサミット2019、アワーズ2021 les Cordeliers in Parisなど参加。また、パリ・ユネスコ本部やストックホルム・ノーベル博物館でのブックフェアーにて紹介される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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