出版社内容情報
経済社会問題に応用するうえで不可欠な基本事項に絞って、伝統的なミクロ経済学と、新しく発展してきたゲーム理論を初学者にもわかりやすいよう丁寧に解説。
内容説明
ミクロ経済学は、経済全体(社会全体)の動きの背後にある、私たち個人や会社の動きに目を向けます。その主要な対象が市場(市場経済)です。本書では、この市場経済を読み解くうえでの便利な道具であるミクロ経済学を、以下の3段階で学びます。まず、市場とは何かを理解し、その機能と限界について学ぶのが第1部「市場の理論」です。すなわち、伝統的なミクロ経済学です。つづく第2部「ゲームと情報」では、表題にもあるとおり、ゲームの理論と情報の経済学という新しく発展してきた道具=最新のミクロ経済学について学びます。最後の第3部「ミクロ経済学の応用」では、規制対規制緩和、環境問題、教育、医療などのホットな話題に、第1部と第2部で学んだ道具がどんな切れ味を示すかを試します。この理論・発展・応用の3段階を経て本書を読み終えたあなたは、さまざまな経済問題を自分なりに考えるときに助けてくれる便利な道具類の選び方・使い方を道具箱とともに手に入れることができます。
目次
第1部 市場の理論(消費者行動の理論;企業の理論;市場均衡の理論 ほか)
第2部 ゲームと情報(ゲーム理論への入門:初歩から応用へ;くり返しゲーム;交渉ゲーム ほか)
第3部 ミクロ経済学の応用(規制vs.規制緩和の経済学;環境政策の経済分析;教育の経済分析 ほか)