内容説明
このまま日本が降伏したら原爆投下のチャンスを逃してしまう…。外交責任者バーンズの強硬論に引きずられるままにトルーマンは原爆投下の決断を下した。大統領と国務長官が繰り広げる米国政権内部の権力抗争、大戦後をにらんだ米英ソの主導権争いの狭間で核カードを使った愚かな外交ゲームの時代が幕を開いた。米政府内部文書が明かす歴史の真実。
目次
第1章 原爆開発競争と科学者
第2章 目標はドイツから日本へ
第3章 トルーマンと原爆
第4章 広島へ、長崎へ
第5章 原爆外交―ポツダム会談
第6章 ルーズベルト、バーンズ、トルーマン
第7章 カバーラップ
第8章 原爆論争
第9章 原爆外交の挫折と冷戦
第10章 歴史のイフ
著者等紹介
金子敦郎[カネコアツオ]
1935年生まれ。1958年東京大学文学部西洋史学科卒。共同通信社入社。社会部、サイゴン支局長、ワシントン支局長、国際局長、常務理事。1997年大阪国際大学教授、国際関係研究所長、学長の後2006年名誉教授。専門は国際関係論、米国内政・外交、マスコミ論。現カンボジア教育支援基金代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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