出版社内容情報
日本初の近代的プールを作った伝説の教師
大正初期の大阪府立茨木中学(現・茨木高校)で、当時の生徒だった川端康成や大宅壮一と一緒にグラウンドを掘って、日本で初めて近代的な水泳プールを作った伝説の教師がいた。生徒たちからは、親しみを込めて「デンさん」と呼ばれたその人の名は杉本傳(すぎもと・つたえ)。ドジョウやウナギが泳ぐ田舎のプールからは、その後、高石勝男(1928年アムステルダム五輪、800m自由形リレー銀メダル、100m自由形銅メダル、のちの日本水泳連盟会長、1964年東京オリンピック水泳日本代表総監督)ら多くの名選手が巣立っていく。遺族や関係者の証言、杉本家の蔵や茨木高校から発掘された膨大な資料をもとに、大正時代から昭和、戦争を経て、戦後に至る杉本傳の知られざる生涯を茨木高校OBである脚本家・演出家の大野裕之が描くノンフィクション。
【編集担当からのおすすめ情報】
当時のプール造成の様子やデンさんこと杉本傳の素顔は、のちにノーベル文学賞を受賞する川端康成の小説や、こちらも同じく著名な評論家となる大宅壮一の日記の中にも登場します。これらを丹念に拾い集め、当時の写真などもちりばめながら紡いでいく伝説の教師の知られざる生涯は、まさに驚きの連続です!
【目次】
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