家族間暴力防止の基礎理論―暴力の連鎖を断ち切るには

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750320090
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

配偶者虐待、子ども虐待、さらには親、きょうだい、高齢者への虐待など、家庭内のさまざまな暴力の傾向を明らかにし、暴力の防止、介入、すでに起きてしまっている暴力に対するケアの方法を考察。虐待問題を総合的に理解できる入門書。

監訳者はしがき
序文
はしがき
謝辞
序 論 家族間暴力とは何か?
第1章 家族間暴力の形態と防止レベル
第2章 家族間暴力の原因
第3章 強制的な家族関係
第4章 配偶者虐待の予測
第5章 配偶者虐待の防止
第6章 子ども虐待の予測と防止
第7章 子どもを虐待・ネグレクトする親への対応
第8章 きょうだい間虐待の予測
第9章 親虐待の予測と防止
第10章 高齢者虐待の予測と防止
第11章 暴力連鎖の防止
第12章 暴力のある家族への対応
結 論 家庭内暴力による損失
参考文献

監訳者はしがき
 わが国において虐待事件、特に子どもに対する暴力やネグレクトを中心とする虐待が報道されない日はない。
 本書は子どもに対する虐待に限定せず、配偶者や高齢者、きょうだいの間に発生する様々な形の虐待を、その視野に入れている。著者たちは、家族成員の間で発生する様々な形の虐待が、それぞれ別個のものではなく、共通した基盤とプロセスを持つこと、虐待が異常な家族成員による特異な事件ではないこと、虐待が学習された行動であり、それゆえ、早期に介入がなされれば、深刻な結果が回避可能であるということを繰り返し述べている。
 力による問題解決を学習し、それを当然としている人間に対しては、その行動が周囲を傷つけており、自らの行動がモデルとなり新たな虐待者を生み出し、時間とともに自らが虐待される側になることを理解させ、力以外の方法による葛藤の解決を学習させる必要がある。
 その第一歩は、虐待者のみならず被虐待者が、自らの家族関係や行動が抱える問題に気づくことであろう。そして周囲の人々も当事者たちも、むごたらしい虐待のニュースに対して「わかっていない親がいる」という感想にとどまっていては、問題への的確なアプローチに

目次

家族間暴力とは何か?
家族間暴力の形態と防止レベル
家族間暴力の原因
強制的な家族関係
配偶者虐待の予測
配偶者虐待の防止
子ども虐待の予測と防止
子どもを虐待・ネグレクトする親への対応
きょうだい間虐待の予測
親虐待の予測と防止
高齢者虐待の予測と防止
暴力連鎖の防止
暴力のある家族への対応
家庭内暴力による損失

著者等紹介

ブラウン,ケヴィン[ブラウン,ケヴィン][Browne,Kevin]
バーミンガム大学(イギリス)心理学部教授、Glenthorne Youth Treatment Centre調査コーディネーター

ハーバート,マーティン[ハーバート,マーティン][Herbert,Martin]
エクセター大学(イギリス)名誉教授。元エクセター大学臨床心理学部教授、英国心理学会会員

薮本知二[ヤブモトトモジ]
中央大学大学院博士課程後期課程法学研究科民事法専攻満期退学。現在、山口県立大学社会福祉学部助教授

甲原定房[コウハラサダフサ]
九州大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。現在、山口県立大学生活科学部助教授
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感想・レビュー

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naosuke

0
理論的に説明されており、家族間暴力の全体が分かる。実証論文の裏付けもあり信頼できる。2010/11/01

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