移民をめぐる自治体の政策と社会運動

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750319810
  • NDC分類 334.4
  • Cコード C0336

内容説明

本書では、移民の集住が進展する自治体の政策を概観するとともに、労働組合、NPO、救援団体、市民活動団体などによる社会運動を整理しながら今後の方向を展望する。

目次

自治体の政策とNPOの活動の成果と課題
第1部 自治体の外国人市民政策(外国人集住都市浜松における地域共生の取り組み;大泉町の外国人市民政策 ほか)
第2部 NPOの活動と市民運動(浜松市におけるNPOの試み;市民による外国人医療支援活動 ほか)
第3部 コミュニティ・ユニオンによる労働運動(外国人労働組合の可能性;全統一外国人労働者分会のあゆみと現状)
外国人労働者「問題」と日本人

著者等紹介

駒井洋[コマイヒロシ]
1940年生まれ、大連出身。1964年東京大学文学部社会学科卒業。1970年同大学院社会学研究科博士課程終了。東洋大学社会学部専任講師、筑波大学社会科学系助教授、同教授を経て、2004年より中京女子大学人文学部教授、人文学部長。筑波大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

生活者としての移民の公共サービス、教育、医療などの問題に自治体、NGOはどのように取り組んでいるのか。住民・市民である移民の公共空間での人権をどのように確立していくか。積極的な取り組みと今後の課題を提示する。

刊行の趣旨
はじめに
第1章 自治体の政策とNPOの活動の成果と課題(駒井 洋)
 1 自治体およびNPOと外国人移民
 2 地方分権の進展と主体としての市区町村
 3 台頭するNPOおよび市民運動
 4 外国人労働者の受け皿としてのコミュニティ・ユニオン
第1部 自治体の外国人市民政策
第2章 外国人集住都市浜松における地域共生の取り組み(原田なほみ)
 1 国際交流の推進
 2 外国人市民の増加
 3 外国人市民会議
 4 浜松市世界都市化ビジョン
 5 外国人集住都市会議
 6 国際地方自治体連合(IULA)への加盟と今後に向けて
第3章 大泉町の外国人市民政策(糸井昌信)
 はじめに
 1 中小企業の人手不足と「東毛地区雇用安定促進協議会」
 2 町行政の対応
 3 小中学校の対応
 4 大泉国際交流協会とボランティア活動
 5 課題と展望
第4章 川崎市の外国人市民政策とNPO(峰岸是雄)
 はじめに
 1 人間都市創造と伊藤市政
 2 地球市民時代と高橋市政
第2部 NPOの活動と市民運動
第5章 浜松市におけるNPOの試み(山口祐子)
 はr> 5 移住連結成以降のネットワーク運動の成果と課題
 6 移住者を守る市民活動が目指すもの
第3部 コミュニティ・ユニオンによる労働運動
第9章 外国人労働組合の可能性(小川浩一)
 1 外国人労働者の組織化と日本の労働組合
 2 外国人労働者の組織化を可能にしたもの
 3 組織運営上の問題
 4 財政問題
 5 組合民主主義――外国人労働者の参加
 6 労働組合の国際交流
 おわりに
第10章 全統一外国人労働者分会のあゆみと現状(鳥井一平)
 はじめに
 1 この十余年を振り返って
 2 中小労働運動と移住労働者
 3 課題と展望
 4 働く仲間、移住労働者――結びに代えて
終 章 外国人労働者「問題」と日本人(山本薫子)
 1 外国人労働者「問題」という名の日本人「問題」
 2 国家による外国人労働者「問題」の把握
 3 市民団体・NGOと外国人労働者「問題」
 4 日本人の「主体」構成の場としての外国人労働者「問題」
索 引

 本書は『講座 グローバル化する日本と移民問題』全6巻の第2期第5巻として、外国人移民がどの程度日本社会に主体的に参加したりその変革にたずさわる社会運動の主体となっているかということとともに、それをさらに活性化させるための条件はどのようなものであるかを検討するために編集された。本巻をもって、本講座は完結したことになる。
 外国人移民による参加や社会運動の場としては、自治体、NPOならびに市民運動、およびコミュニティ・ユニオンが大きな重要性をもっている。自治体は外国人市民が生活し居住する直接の場であり、またNPOならびに市民運動は社会運動の担い手にほかならない。さらに、外国人移民は同時に労働者でもあることが多く、労働運動は決定的な役割を果たさなければならない。本書第1章で整理したように、地方自治については画期的ともいえる分権化が進むとともに、NPOの法人化が認められたことにより、この両者の活動範囲はいちじるしく拡大した。さらに、近年の企業別組合の限界をこえるコミュニティ・ユニオンの展開にも刮目すべきものがある。
 本巻は、もともと神奈川大学教授の後藤仁氏が編者を担当されるはずであった。ところが、後藤氏は病魔論を付加した。(後略)