経営理念の浸透―アイデンティティ・プロセスからの実証分析

高尾 義明/王 英燕【著】

有斐閣（2012/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 232p／高さ 22cm
• 商品コード 9784641163959
• NDC分類 336.1
• Cコード C3034

内容説明

経営理念を活かすため、個人の視点に光をあてる。組織コンテクストのアイデンティティ理論による新たな枠組みを構築し、大規模な質問紙調査に基づいた丹念な実証分析によって、経営理念がどのように受け入れられ、個人のなかに浸透していくのか。そのダイナミックなプロセスを探求する。

目次

経営理念浸透の探求に向けて
第１部　経営理念浸透の複雑性（理念浸透の研究アプローチ；理念浸透とその次元；理念への行動的関与）
第２部　経営理念浸透のメカニズム（他者の理念浸透との関係性；組織的施策の効果と職場要素の影響）
第３部　組織行動との関係の検証（組織市民行動との関係；革新志向と職務関与に及ぼす影響）
経営理念浸透の複雑性とダイナミズム

著者等紹介

高尾義明［タカオヨシアキ］
１９６７年生まれ（大阪市出身）。１９９１年京都大学教育学部教育社会学科卒業。株式会社神戸製鋼所を経て、２０００年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程学修認定。九州国際大学経済学部専任講師、流通科学大学情報学部専任講師等を経て、首都大学東京大学院社会科学研究科経営学専攻教授、京都大学経営管理大学院京セラ経営哲学寄附講座客員教授、博士（経済学）

王英燕［オウエイエン］
１９７７年生まれ（中国江西省出身）。１９９８年中国中山大学卒業。広州日宝鋼材製品有限公司を経て、２００６年Ｓｔａｎｆｏｒｄ大学Ｍ．Ａ．　ｉｎ　Ｂｕｓｉｎｅｓｓ　Ｒｅｓｅａｒｃｈ修了。２００７年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学経営管理大学院京セラ経営哲学寄附講座助教を経て、広島市立大学国際学部講師（２０１２年４月より准教授）、博士（経済学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ともさち]

前々から読んでた本。経営理念の浸透とは組織レベルでの浸透と、個人レベルでの浸透に分かれる。組織レベルは、会社のトップの経営理念に関する語りと、メンバーの組織への認知の重なりが大きいとき、その語りが組織の中核となること。個人レベルは、組織レベルで浸透がなされているという前提で、その組織の一員であると個人が認知している（組織レベルでのアイデンティティで自己を捉えている）とき。•••難しい。けど面白い。

2016/02/12

[Go Extreme]

経営理念浸透の探求に向けて： 経営理念の重要性と浸透の難しさ 新たなアプローチの必要性 経営理念浸透の複雑性： 理念浸透の研究アプローチ 理念浸透とその次元 理念への行動的関与 経営理念浸透のメカニズム： 他者の理念浸透との関係性 組織的施策の効果と職場要素の影響 組織行動との関係の検証： 組織市民行動との関係 理念浸透の効果 理念浸透と組織市民行動の関係 組織市民行動との関係性の意義 革新志向と職務関与に及ぼす影響 職務関与 理念浸透と革新志向、職務関与の関係の含意 経営理念浸透の複雑性とダイナミズム

2017/10/08