内容説明
「パーパス(存在理由)」で、企業は成長を続けることができる。国内外のエクセレントカンパニーに学ぶ存在理由(パーパス)で会社を変える方法。日本で早くから「パーパス」に取り組んだ著者がその定義と社会的背景、実践から効果までを解説。
目次
序章 あなたの会社やブランドは、何のために存在するのか
第1章 「パーパス」とは何か
第2章 パーパスがもたらす効果
第3章 パーパス・ブランディングの全貌
第4章 日本企業だからこそできるパーパス・ブランディング
第5章 パーパスは浸透こそが重要
第6章 パーパスが問われる時
著者等紹介
齊藤三希子[サイトウミキコ]
エスエムオー株式会社代表取締役社長。株式会社電通に入社後、電通総研への出向を経て、2005年に株式会社齊藤三希子事務所(後にエスエムオー株式会社に社名変更)を設立。「本物を未来に伝えていく。」をパーパスとして掲げ、ものの本質的な価値を見据えたパーパス・ブランディングを日本でいち早く取り入れる。フューチャー・インサイトとクリエイティブを融合させた、強く美しいブランドをつくるためのコンサルティングを行なっている。慶應義塾大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニッポニア
51
聞き読み。組織のパーパス(存在理由)をもとに判断、課題解決へつなげる。何を、ではなくなぜやるのか、根本的な問いに答えられない組織は続かない。以下メモ。商品を作り出したストーリーを盛り込んで伝える売り方。パーパスは作るものではなく、見つけるもの。その組織に関わる人にパーパスが伝わるよう、発信し続ける。簡潔に表現できないパーパスではいけない、組織内外に広く浸透させるためにわかりやすく明文化する。パーパスのコピーライティングは数学的。2022/12/24
Kentaro
39
ブランディングは、「人の意識」に働きかけること。強いブランドを築くためには、ブランドに関わる人々の意識を統一したり、方向性をブレないものにする必要があり、そのために様々な施策やツールを駆使して働きかけが行われる。しかし、人間が言語を使って考え、会話をする以上、「言語化された判断基準」つまり「パーパス」が必要になるのだ。日本人特有の「今までこうしてきたから」「言わなくてもわかるでしょ」といった、暗黙のルールや慣習を継承しているだけでは、真のブランディングは出来ない。2022/10/12
コジターレ
9
パーパス=何のために存在するか。このことを土台に考えないと、道に迷うというのは当たり前のことだ。それなのに僕たちは、「どのようにやるか」に目を向けてしまいがちだ。つまり、目的と手段の混同、手段の優先に陥ってしまう。組織のパーパスを定着させるのは、気が遠くなるくらい地道に長く取り組まなければならないことだ。しかし、一人ひとりが常にパーパスに立ち返り生きていくことは、努力次第でできそうな気がする。2022/11/04
大竹 粋
8
お仕事で関わることになりそう、という事で緊急読了。やはり、読む前のイメージと読んだ後の理解度はかなり違いがある、予見に満ちたバイアスを持っていたことに気付かされる。2023/10/17
tkokon
5
【強み・情熱・ニーズ】○パーパスは生み出すものではなく見つけるもの。○強み・情熱・社会的ニーズの交差点。○パーパス=「組織はなぜ、なんのために存在するのか」、○インターナル・エクスターナルの両方のブランディングが必要。●「ブランディング」を理解したくて本書を手に取ったが、タイトルのわりにブランディングに関する記述は少なかった。要は、一貫性のある行動・発信が大事ということであり、あらゆる機会(自社サービスの提供・顧客対応の方法・大きな会社の方針ごとの決定)が、「ブランディング」の機会なのだ。2022/01/03