出版社内容情報
イギリス滞在中の印象記を主体に、青春の回想記、時代への批判、日本語論など、抑制のきいた文章でつづられた28篇のエッセイを収録。『イギリスの国・イギリスの人』の姉妹篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
1
76年刊。時代の急速な変化を感じる記録。「日本はテレビの台数でヨーロッパのどの国にもはるかにまさり…イギリスにせまり、フランスやイタリアを問題なくこえている。…チャネルの点でも、ヨーロッパでは一国一放送局はあたりまえ…日本ではいったい合計何局あるのだろう。それどころか、ヨーロッパではカラー・テレビの放送をはじめてさえいない国がふつうであるのに、日本ではそれはもう一般化しつつある…日本ではカメラの一台や二台ももたない家庭のほうがめずらしいのかもしれない。なにしろいまの日本は「大衆消費社会」なのそうだから」2024/09/22
-
- 和書
- 南イタリア・シチリア紀行