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老害―子ども世代は逃れられない

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623060818
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0036

内容説明

高齢者だって生まれつきの性格にしたがって生きている。ただし、若いときよりも強い個性となって―。高齢者が増えるとともに、多くの家庭を襲う「老害」は、もはや「年をとれば頑固になるから」「当事者でないとわからない」などの一般論ではすまされなくなっている。本書は、インタビューで得た8つのエピソードから「老害」の諸相を描いた話題作。

目次

第1章 娘がつくった?「老害」の親
第2章 「可哀そう」が最強の武器に
第3章 自分の人生が肯定できない七八歳
第4章 定年退職した夫に束縛され続けて二〇年
第5章 人生から逃げ続けた従兄
第6章 祖母の老害に絡めとられた母と娘の四五年
第7章 引退の潮時を見極めず、晩節を汚す
第8章 父と息子の権力闘争

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

41
「個性の煮詰まった老人たちの姿を家族の視点で紹介していく」8編のエピソード。そうならないために、自分に似てはいないかと恐る恐る読み始める。長い間につもった家族の気持ちが、一方が年をとると顕著にになってくる。そこに行きつくまでのそれぞれのあり方が問題のようだ。そして、「老害にならない鍵は、つまるところ自分が楽しく、幸せになることなんですね。」それにしても、「年寄り笑うな 行く道じゃ」と言うように、今はまだ若くても必ず年をとるのに、「老」を「害」と言ってしまうのは、どうよ。2018/01/18

KEI

33
何と若い者目線の酷いタイトルなんだろう!老害と思われる8つのケース、わがまま、自己肯定出来ない、定年退職後に社会生活が出来ない夫に捉われる等身近な問題が多い。超高齢化社会を迎えるにあたって、高齢者を一括りにして扱う社会だが、高齢者もまた若い頃からの持っていた個性がより煮詰まって持っている。単に高齢者を弱者としてとらえるのは、高齢者をないがしろにし虐待と同じ視線であると著者は言う。しかし本書ではその論点は伝わっては来ず、老害=身近にいる困った高齢者、ここが問題だったという論点でしか無かったのが残念。2018/01/03

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

21
自分勝手で年をとっても家族を振り回したり、支配しようとする人々と、その家族のルポルタージュ。読んでてなんて勝手な!と思い、最近は自分だけは真似しないようにしようと思うようになった。親が息苦しいと思う人は、老害をうたがうべき。2015/07/15

mazda

20
年をとったらみんな穏やかになると思っていましたが、どうも逆になることが多いようです。しかも、三つ子の魂百までと言わんばかりに、小さい頃の生活様式のまま年をとり、わがままがさらにひどくなるという図式。敬老の日というのがありますが、昔は平均寿命も短く人口に占める高齢者割合が1桁%台で、敬い尊ぶべき存在だったかも知れませんが、4人に1人が高齢者となった今、敬うべき存在から普遍的存在になっているのではないでしょうか。本書の中で「死んだら振り回された人生から解放される」といった主旨の内容もありました。2021/03/05

小林大介

6
高齢者だって生まれつきの性格に従って生きている。ただし若いときよりも強い個性となって。ここで紹介されているケースは他人事ではなく、自分の近い将来起こる可能性、または自分の老後に妻や子供にしてしまうかもしれない可能性を示唆してくれた。とりわけ定年ダメ夫にはなりたくないと強く思った。2016/10/31

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