出版社内容情報
【内容】
農奴解放を起点として資本主義への道を歩みだし，80年代後半以降独占段階に入った帝政ロシアの政治と経済の諸側面－国民経済の基底的構造の変化と対応する権力機構・階級関係－を分析し，その実体に迫る。
【目次】
第1章 帝国主義成立期の農業・土地問題
第1節 19世紀末～20世紀初頭の農業・土地問題
第2節 危機の深化とストルィピン土地改革
第3節 19世紀末～20世紀初期における穀物生産
補論 世界市場とロシア農業
第2章 工業における独占体の成立
第1節 鉄鋼業
第2節 石油業
第3節 金属加工業
第4節 綿工業
第5節 製糖業
補論1 蓄積構造の特質、部門関連と対外市場関連の特質
補論2 鉄道建設
第3章 金融資本の成立
第1節 銀行業の発展とロシア資本主義の金融構造
第2節 金融資本の成立と体外金融関係
第3節 ロシア金融資本の構造的・類型的特質
第4章 ツァーリズム国家の財政
第1節 近代ロシア財政の輪郭
第2節 資本主義成立期の財政（1861～90年代半ば）
第3節 金本位制下の財政とその危機（1890年代後半～1900年代半ば）
第4節 帝国主義期の財政（1900年代後半～13年）
補論 ロシアの金本位制
第5章 ツァーリズム国家の権力構造
第1節 帝国主義時代のツァーリ権力の階級構造
第2節 ツァーリズムの国家機構
第3節 ツァーリ＝ロシアの植民地政策と外交
第4節 ツァーリ体制崩壊の始まり
――1916年中央アジア蜂起――
第6章 階級対立の激化
第1節 農民運動の展開とその特質
第2節 労働運動の展開とその特質
第3節 ツァーリズムと諸階級・諸政党の対立
第4節 総対抗への展望
――第1次大戦期のロシア社会――
第7章 ロシア帝国主義論
第1節 ロシア帝国主義分析の視角
――資本主義の独占段階としての帝国主義――
第2節 ロシア帝国主義の類型的特質
第3節 ロシア帝国主義の世界史的位置
第4節 ロシア帝国主義の崩壊と現代
文献一覧
内容説明
本書は、帝国主義期における旧帝政ロシアの経済と政治の諸側面について解明を試みたものである。
目次
帝国主義成立期の農業・土地問題（１９世紀末～２０世紀初頭の農業・土地問題；危機の深化とストルィピン土地改革；１９世紀末～２０世紀初期における穀物生産；世界市場とロシア農業）
工業における独占体の成立（鉄鋼業；石油業；金属加工業；綿工業；製糖業；蓄積構造の特質、部門連関と対外市場関連の特質；鉄道建設）
金融資本の成立（銀行業の発展とロシア資本主義の金融構造；金融資本の成立と対外金融関係；ロシア金融資本の構造的・類型的特質）
ツァーリズム国家の財政（近代ロシア財政の輪郭；資本主義成立期の財政；金本位制下の財政とその危機；帝国主義期の財政；ロシアの金本位制）
ツァーリズム国家の権力構造（帝国主義時代のツァーリ権力の階級構造；ツァーリズムの国家機構；ツァーリ＝ロシアの植民地政策と外交；ツァーリ体制崩壊の始まり―１９１６年中央アジア蜂起）
階級対立の激化（農民運動の展開とその特質；労働運動の展開とその特質；ツァーリズムと諸階級・諸政党の対立；総対抗への展望―第１次大戦期のロシア社会）
ロシア帝国主義論（ロシア帝国主義分析の視角―資本主義の独占段階としての帝国主義；ロシア帝国主義の類型的特質；ロシア帝国主義の世界史的位置；ロシア帝国主義の崩壊と現代）
