出版社内容情報
人類の心の「普遍的構造」を求めて。中沢人類学の集大成となる、決定版!遠い過去の時代に、人間はどのような心を持ち、なにを考えていたのか。それを知るには、まだそれが残っている現場に身を置くことだ。若き人類学者・中沢新一は秘教の地へと向かう。恩師ケツン先生から得た知恵は、やがて独自の思想の構築へとつながり、「精神そのもの」へと導いていく――人生を賭けた冒険の書。
内容説明
いまから四十数年前、私は一人でネパールにでかけて、その地でひっそりと難民の暮らしを送っていたチベット人のラマ(先生)のもとで、「ゾクチェン」という古代から秘密裡に伝えられてきた精神の教えを学び始めた。そこには私の予想をはるかに超える精神文化の富が秘蔵されていた―。『チベットのモーツァルト』から40年。独自の学術的手法を体得するまでの、人生を賭けた冒険の書。
目次
第1部 ゾクチェンを探して
第2部 ゾクチェンとの出会い
第3部 精神のアフリカ的段階を開く
第4部 ゾクチェンの扉が開く
第5部 跳躍
第6部 チベットの眼と精神
第7部 ロンチェンパの遺産
第8部 暗黒の部屋
第9部 チベットへ
第10部 いかにして人は精神の考古学者になるか
著者等紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年山梨県生まれ。思想家・人類学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。インド・ネパールでチベット仏教を学ぶ。帰国後、人類の思考全域を視野に入れた新しい知のあり方を提唱。人類学のみならず、歴史、哲学、民俗学、経済学、自然科学の分野にまたがる広汎な研究に従事する。中央大学教授、多摩美術大学芸術人類学研究所所長、明治大学野生の科学研究所所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
やいっち
メガネねこ
Kadwaky悠
yo_c1973111
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