出版社内容情報
没後ますます重要性を増す20世紀屈指の音楽家が遺した肉声の集成。232通を収録、注つき決定版。
内容説明
作曲家について、メディアについて、楽器と触感について明快に談じ、体験を楽しげに語り、未完に終わった企画を情熱的に論じる、この書簡群はグールドの見果てぬ夢に私たちを誘ってやまない。
目次
1若き音楽家の肖像「1940頃‐64」(フローレンス・グレイグ・グールド―母親へのヴァレンタイン・カード;オットー・ジョアキム―弦楽四重奏曲の実演を催促する;ウォルター・カウフマン―マイスタージンガーの演奏に感動 ほか)
2 錬金術師「1965‐75」(ウィリアム・グレネスク―オルガンは過去の思い出;ジュルヴィア・キント―あなたのレコードに圧倒されました;マーシャル・マクルーハン―レコーディングに関するラジオ番組の台本 ほか)
3 最後の清教徒「1975‐82」(エルンスト・クシェネク―母が急逝しまして;パウル・キューネ―演奏会には向くピアノだが;ポール・マイヤーズ―シュトラウスの「配役表」 ほか)