出版社内容情報
言語の<構造>の発見は20世紀の知を変えた。バイイ、バンヴェニスト、シュピッツァー等の49篇。
現在、在庫僅少です。2002/6
内容説明
言語の“構造”の発見が、20世紀の知を変えた!バイイ、トルベツコイ、バンヴェニストetc.言語学革命の核心と巨大な影響の起原を示す49篇。この訳業それ自体が一つの思想史的記念碑である。
目次
神、憑神、神人、人間
個別者としての語
個人主義
言語の門口
言語理論のきのう・きょう
構造言語学
言語の幻影
いわゆる言語学上の第三公理
「言」と「言語」との区別
言語機能の心理学的分析〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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で実現したもので、シニフィアンは潜在的に頭の中にあるものをさす。パロールとラングをソシュールが分けたが、パロール(各自の発話されたもの)、例えば「私は海を見つめる」に私は主語であり、海は述語など、主体が意識しない文法事項などがある。ソシュールは実際発話されたものではなく、発話のもつ潜在的な構造を言語学の対象とした。シニフィアンは体系をなす。シニフィアン、簡単に言えば母音と子音は各言語様々あるが、任意の二つのペアを対立といい、対立には相関と離接の二種がある。kとsなど関係があまり深くないものが離接。相関はk2018/08/02
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なかなか読みごたえがあった。不満を言えば、論文ではなく著作の前書きなどの翻訳が多数あり、邦訳されてない本文がどんなものなのかが気になったくらい。構造言語学とは何かをめぐった論文八割、その応用が二割くらいといった感じ(応用は特に言語学に基づいた文学の評価をめぐったものが多い)。ソシュールに始まる構造言語学を各自色々吟味、発展しようとしている論文集。潜在、現実の対概念がソシュールに骨格としてあり、ラング/パロール、音韻(シニフィアン)/音声がそのようなペアとしてある。音韻は音声ではなく、音声は音韻が各自の発話2018/08/02