考えよ、問いかけよ―「出る杭人材」が日本を変える

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考えよ、問いかけよ―「出る杭人材」が日本を変える

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  • サイズ 46判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620327556
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報



「日本は知の鎖国状態にある」
世界に通用する“国際派”プロフェッショナルになるためには何が必要なのか。
日本の大学や社会、経済が抱える課題とその解決策を提言する。

私は社会を変革する「出る杭」を育てていきたい。
日本で最高峰とされる東京大学の学生たちがテレビ番組でクイズを反射的に解くのを見て、「頭がいいね」などと言っているようでは話にならないのです。
コンピュータが知識で人間を超えた今の時代、いまだに知識だけをひたすら蓄える教育しか受けていない日本人は、自らの頭で考える経験を積んでいる海外の真のエリートたちと、コンセプト(発想・概念)では勝負になりません。私は「高等教育の目的は何か」を問うていきたいと思います。    ――「第1章 時代に取り残された日本の教育現場」より

【目次】
第1章 時代に取り残された日本の教育現場
第2章 停滞から凋落へ向かう日本の科学技術
第3章 「失われた30年」を取り戻せるか
第4章 日本再生への道標を打ち立てる

黒川清(くろかわ・きよし)
1936年、東京都に生まれる。1962年、東京大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了(医学博士)。東京大学医学部附属病院などでの勤務を経て1969年、渡米。ペンシルベニア大学医学部生化学助手などを経て、1979年、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)医学部内科教授に就く。1983年に帰国し、東京大学医学部第一内科教授(1989年)、東海大学教授・医学部長(1996年)、総合医学研究所長(2002年)などを歴任。その間、多くの国内、国際科学者連合体の役員・委員を務め、国際腎臓学会理事長(1997年)、国際内科学会会長(2002年)に就任。その後も、日本学術会議会長(2003-2006年)、内閣特別顧問(2006-2008年)、WHOコミッショナー(2005-2008年)、沖縄科学技術大学院大学(OIST)学園理事(2011-2020年)、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員長(2011年12月-2012年7月)、G8 World Dementia Council(世界認知症審議会)のメンバー(2014年-)、副議長(2021年-)、2020年7月には新型コロナウイルス対策の効果を検証する政府の「AIアドバイザリーボード」の委員長に就任するなど、いくつもの要職を務める。読売新聞連載「時代の証言者 [物言う科学者]」(2022年5-7月、全32回)が好評を博す。
主な著書に『世界級キャリアのつくり方 20代、30代からの〈国際派〉プロフェッショナルのすすめ』(石倉洋子氏との共著、東洋経済新報社、2006年)、『大学病院革命』(日経BP社、2007年)、『イノベーション思考法』(PHP新書、2008年)、『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』(講談社、2016年)などがある。
【ブログ】https://kiyoshikurokawa.com/

内容説明

自ら行動し、目で見て、手で触れ、失敗から学ぶ。つかみとった感覚が、世界に通用する武器になる。UCLA、東京大学、東海大学で教鞭をとり、福島原発「国会事故調」委員長を務めるなど、日本の学術・科学技術振興に精通する著者による渾身の提言!

目次

第1章 時代に取り残された日本の教育現場(世界水準から後れをとる日本の大学;真の高等教育を受けられない日本の学生たち ほか)
第2章 停滞から凋落へ向かう日本の科学技術(幻想で終わってしまった「科学技術創造立国」;質も量も異様な低迷を続ける日本の論文 ほか)
第3章 「失われた30年」を取り戻せるか(もはや過去の成功談でしかない「モノづくり日本」;デジタル時代の土台を築いたアメリカの国家戦略 ほか)
第4章 日本再生への道標を打ち立てる(世界の常識は日本の非常識―憲政史上初の独立調査委員会;事故原因隠蔽のため「透明性」を拒否した日本政府 ほか)

著者等紹介

黒川清[クロカワキヨシ]
1936年、東京都に生まれる。1962年、東京大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了(医学博士)。東京大学医学部附属病院などでの勤務を経て1969年、渡米。ペンシルベニア大学医学部生化学助手などを経て、1979年、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)医学部内科教授に就く。1983年に帰国し、東京大学医学部第一内科教授(1989年)、東海大学教授・医学部長(1996年)、総合医学研究所長(2002年)などを歴任。その間、多くの国内、国際科学者連合体の役員・委員を務め、国際腎臓学会理事長(1997年)、国際内科学会会長(2002年)に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とある内科医

26
著者と同じ専門を持つ日本人医師として、姿勢を正して。世界級キャリアを振り返りつつ、健全な愛国心、他流試合、留学のすすめなど、何度も見たキーワードが並ぶ。原発の件も。若者へのメッセージとして、脳、心、へその下。お元気で話を伺うことのできるうちに耳を傾けましょう。 しかしながら、いかにして自分ごととして受け止めるかは悩みどころ。自分なりの他流試合として、医学に限らず新たな領域の学びと出会いを意識してつくるようにしている。2022/11/09

ワシじゃ

0
今もだが、若い頃に会社や上司ち反発し何度も転職を考えた事を思い出した。 黒川氏には遠く及ばないが社会構造や日本のエリート、霞が関の在り方に疑問を持つ者は大勢いる。チャンスと切っ掛けがあれば世の中はどんどん変化する、大切なのは、残すべき物と変えるべき物の区別する目を養う事。2023/05/17

かめかめ

0
小松左京の日本沈没とは、違った意味の、「日本沈没」を心配し、具体的な政策や提言が数多く詰まった本。もっと若い時に読んだら、自分の人生違ったかな?  令和の若い人にこそ、読んでほしい本。2022/11/30

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