内容説明
「あなたがあなたである限り、よくなるのはむずかしいの」。病を癒やす不思議な力を持つ女によって、菊池は全く違う自分へと生まれ変わるよう導かれる。無数の偶然が一本の線となりたどり着いた土地で、菊池は過去に隠された驚くべき真実を知る。がんの奇蹟的治癒に哲学・文学的に迫り、この世界の神秘を描き切った白石文学の集大成。
著者等紹介
白石一文[シライシカズフミ]
1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、2000年に『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずぺん
5
人間関係の複雑さに戸惑いながらも読了しました。素人ながら完成度に驚愕です。満足しました。2023/10/11
nanako
2
とりあえず記録2024/08/18
ナオ
2
すべてつながりすぎるのも、いかがなものか。2023/08/21
anri0912
1
再読本。以前読んだ数年前より 丁寧に読むことが出来た気がする。 前回のレビューでも書いているが 私は不思議な事、神秘的な事を否定しない。 体験をした事がある訳では無いが きっとこの世界は神秘で溢れている気がする。 そしてそう思いながら生きていると少しワクワクする。 2023/10/13
てったん
1
まさか、講談社文庫で出ていたのが、なぜか毎日文庫で新刊。どこかで読んだような気がし続けていましたが、なんだかんだいっても、めちゃめちゃ良い小説でした。 癌にかかったすべての方に読んで頂きたい小説ですね。 世の中の不思議なことを、素直に受け入れる心は必要ですね。2023/08/02