文豪と怪奇

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文豪と怪奇

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041117347
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ、文豪たちは「おばけ」が好きなのか!? 
文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード×アンソロジー×評伝・読書ガイドのトリプル構成で迫る、誰も知らない、文豪の世界。

史上名高い文豪たちは、何故かそろって「おばけずき」だった!
怪奇譚の側面から文豪の生涯・著作を紐解いた画期的文豪案内。
文豪の人生そのものと「怪奇」との関わりを追求した、メイン本文パートである評論エッセイ(文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード多数!)、かれら自身の言葉で「怪奇」の世界、著作のエッセンスを堪能できるミニ・アンソロジー(懇切丁寧な書き下ろし解題付き)、更に世界を深め読み手の世界を広げる評伝・読書案内で、各文豪の魅力に迫る!
図版も多数掲載。


【収録文豪】泉鏡花、芥川龍之介、夏目漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰治、澁澤龍彦


『怪と幽』連載「文豪たちの幽と怪」に大きく加筆修正を加え書籍化。


装画・本文扉絵 =北村紗希(型染・切り絵作家)

内容説明

文豪の人生と怪奇との関わりを追求した評論エッセイ、文豪自身の言葉を堪能できるアンソロジー、さらに読み手の世界を広げる評伝・読書案内の各文豪3パート。図版も多数!

目次

泉鏡花―怪奇ハンター鏡太郎、心霊スポットに挑む!?
芥川龍之介―柳花の流れに龍子あり、おばけずきの申し子として
夏目漱石―仄暗き生の深淵にひそむ死と夢と乙女のまぼろし
小泉八雲―幽霊に憑かれ魅せられぐるり地球をひとめぐり
小川未明―マレビトたちが誘う仄暗き北辺の魔処
岡本綺堂―百物語の夜は更けて…
佐藤春夫―化物屋敷のスペシャリスト!?
林芙美子―わが身は憶えている…霊異と戦慄の記憶
太宰治―騙りて語れ、イタコのごとく死者のごとく
澁澤龍彦―高層ビルのホテルで妖女とラブ・アフェア

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
アンソロジスト、文芸評論家。1958年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「幻想文学」「幽」の編集長を歴任。『遠野物語と怪談の時代』で第64回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

8
◆『幽と怪』2019-2022年連載「文豪たちの幽と怪』を基に2022年KADOKAWA刊。◆「古今の文豪たちと、かれらが遭遇した、超自然的な怪奇の世界との関わりを、ひたひたと、惻惻と、追求した特異な書物である(4頁)」。「おばけずき」の各作家(下記)につき、評論・作品抜粋・評伝の三部構成で紹介。◆鏡花、芥川、漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰、澁澤龍彦。◆芥川「ピアノ」を扱った授業のついでに読む。2023/10/12

海猫兄弟

3
泉鏡花から澁澤龍彦まで十人の文豪の怪奇にまつわるイントロ本。断トツで面白かったのが岡本綺堂の章。今を時めく麻布台ヒルズ付近には暗闇坂、狐坂、狸穴坂という地名が残っているが、綺堂は「狸坂くらやみ坂や秋の暮」などと寂寥感満載の句を残している。夜になると路端に捨児が泣いている。可哀想だと抱こうものなら、なんとはなしに狸坂まで連れてこられる。何だかやけに重い赤ん坊だと、気づいてみれば泥だらけの地蔵様を抱いていたのだからたまらない。これが大評判となり地名の由来となったそうで、この大らかさとユーモアに思いを馳せる。2024/09/23

じじちょん

3
泉鏡花、小泉八雲、芥川龍之介、太宰治など明治~大正時代の文豪の怪奇物と当時の時代背景など紹介している本。岡本綺堂と佐藤春夫がもともと好きなので、掲載されていて嬉しかった。あの時代の文学ってとっつきにくいけど、読むとっかかりになりそう。2023/02/25

takao

2
ふむ2023/12/27

森野あやめ

2
帯に「あの文豪も『おばけ』ずき!」なる一文。 泉鏡花や小泉八雲は全く以外ではないが(というか鏡花から「おばけ」を取ったら残るのは「御婦人」くらいだろう)太宰治、夏目漱石等はほう!という印象。 未読の作家だがイメージとして全く「おばけ」とは関係ないと思っていた林芙美子の名が上がったことには驚いた。 小川未明は知らずに子供の頃触れていた作家だった。 それにしても東雅夫氏のコメントが一々可愛い。2023/06/06

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