目次
精神分析とユング心理学:フロイトとユング
精神分析のなりたち
精神分析における心の発達論
精神分析の本質―現実と幻想
精神分析の本質―対象喪失
症状をめぐる精神分析的“力動”の理解
精神分析的治療論
精神分析的心理療法の実際
ユング心理学:コンプレックスと元型
ペルソナ(面・顔)とゼーレ・ソウル(心・たましい)
カインとアベル
「母」なるもの:「山姥」「魔女」
異類婚姻譚
ユング派心理療法:心理療法と「イメージ」「言葉」
ユング派心理療法:「夢」と向き合う
著者等紹介
大場登[オオバノボル]
放送大学教授
森さち子[モリサチコ]
東京都に生まれる。1986年慶應義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業。1991年慶應義塾大学社会学研究科社会学修士課程修了。1993年慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室助教。2008年学術博士(慶應義塾大学)。現在、慶應義塾大学総合政策学部准教授。慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室兼担准教授。サイコセラピー・プロセス研究所副所長臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー。専攻、臨床心理学・精神分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある聖職志願者。
6
放送大学学部テキスト。 ユング心理学って、夢の解釈とか神話とか難しい印象ですが、夢や神話の中にクライアントの葛藤や感情、さまざまな現実を見ることができるということでした。 聖書とかギリシャ神話とか、昔話とか心理臨床に何の関係があるのって思いがちですがちゃんと繋がりがあるんですね。 だったら神話や昔話でなくても、映画とか小説でもいいような気がします。2017/02/15
ユエ
4
放送大学のテキスト。18年2学期に受講。「精神分析批評」ができるようになりたいと思い取ったのだが、勉強していくうちに臨床心理学の分野に関心を持ち始めた。勉強も読書と同じで新しいことを学ぶとさらに興味が沸いてきてもっと勉強したくなるなと改めて思った。2019/01/10
tenso_h(堀川てんそ)
4
臨床心理に関していくつか読んでみて感じたのは結局「恐ろしく曖昧なのに制度に組み込まれている(部分的に?)」ということだけだ。この本自体では「精神分析などの日本における位置づけ」は全く見えてこない。初学者なら一番驚くのは題名だと思う。「精神分析とユング心理学」というのは「フロイト派(=精神分析学派)とユング派(=分析心理学派)」という意味だったのね。精神医学との絡みも含めて、今後の興味は「臨床心理学の歴史と現状」だなと。そこから責めないとホントに五里霧中。2013/07/28
ユエ
2
試験前にもう一度勉強した。2019/01/24
Yoshi Ohta
2
かなり読みやすくて取り組みやすかった。精神分析の基本的なキーワードはこれで押さえられたと思う。 ユング心理学は執筆者が「教科書的な記述ではなく」と言っているので、他の書籍をもう一冊読んだ方が良いと思った。アニマ/アニムス、グレートマザーなどについて一般的な説明がなされていなかったのが物足りなさを感じた。神話、グリム童話の心理学的な解釈を知ることが出来たのは、興味深く楽しかった。ラジオの放送授業でしか聞けない話もあるので、こちらも取り組みたい。2012/12/16
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