内容説明
感染症とワクチンの歴史から見えてくるこれからのワクチンと「うつる病気」の考えかた。
目次
第1章 世界一大産業になった「非力な」インフルエンザワクチン(戦争、産業の発展と共に影響力を持つようになったインフルエンザ;誰もが認める「非力なワクチン」 ほか)
第2章 新型インフルエンザ狂騒曲(新型インフルエンザ発生;危機管理対策資金を投入して購入した輸入ワクチン ほか)
第3章 いらないワクチン、いるワクチン(麻疹、破傷風は必要なワクチン;無理して打たなくてもいいワクチン ほか)
第4章 病気をおそれすぎない(病気より、うつること、うつすことが許せない―作られてきた病気の怖さ;ワクチンはいいものという図式は書き換えるべき時 ほか)
著者等紹介
母里啓子[モリヒロコ]
1934年、東京都生まれ。医学博士。元・国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長。千葉大学医学部卒業後、伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)でウイルス学を修め、愛知県がんセンター研究所に勤務。在職中に、カナダのトロント大学オンタリオがん研究所に2年間留学。帰国後、東京都がん検診センター検査課長、横浜市衛生研究所細菌課長を経て、国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた2.0
13
様々な資料をもとに、ワクチンは不要と説いているが、その資料をはっきりと見せて欲しかったな。主張は理解できるが、判断は自分でしたい。2014/11/05
T坊主
10
妻がインフルエンザを打ちに行って2年目?、私に打ちに行くようにしつこく薦めた。私は薬はあまり飲みたくない方なので、渋っている。実際の調べてみようと思って探したこの書。やはり、ここには医療費が年々増えていて第へんだと政府やマスコミは言っているが、増えるわけだ。官(天下り先の確保?)産(儲け)学(研究費)政(寄付金)+マスコミ(広告代、反対しにくい)の連携で、国民の洗脳、恐怖心を起こさせて、不必要なワクチンを税金で買わせようとしている。2016/12/15
クレリック
7
「高齢者を守る」という理由で若者に集団接種。感染予防効果のないことがバレたら「重症化予防は期待できる」とすり替え。健康被害の訴訟は26年がかり、国は最後まで非を認めず、和解という形で決着。それでもゾンビのように生き残る。施設の職員などは接種強制、打たないことを理由に職を追われる。これら全てインフルエンザワクチンの話。2010年に書かれた本だが、読めばいまの日本の状況(接種率世界一、感染世界一、死亡数世界一)が理解できる。2023/01/22
マイケル
6
2009年新型インフルエンザ・パンデミック後に感染症専門医の書いた本。インフルエンザは風邪の一種なので、掛かって強力な抗体得る方がよいとのこと。著者は集団接種中止の根拠になった「前橋レポート」研究に参加。新型インフルの時も、60歳以上の場合は新型インフルによる死者よりもワクチン接種後死亡した人の方が多いとのこと。その他のワクチンの要・不要を説明。旧厚生省は国民よりも製薬会社の方を見て決めていると批判。本当に必要なのはマラリア・ワクチンだとのこと。(サイタマラリア?) 今回のパンデミックの結末は?2020/03/31
Humbaba
6
インフルエンザは確かに重い病気である.しかし,それで命を落とすということはそれほど多くない.それよりも,インフルエンザワクチンを摂取したことによって副作用が生じたという問題を起こすほうが多い.2012/03/06