「毒親」って言うな!

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「毒親」って言うな!

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  • サイズ 46判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594090562
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あなたが不幸せなのは毒親のせいかもしれません。
でも、それは過去です。
罪悪感・自己嫌悪は手放し、
自分の人生を生きましょう。


精神科医の斎藤学氏は、「アダルト・チルドレン」という概念を日本に紹介した家族問題の第一人者。
アダルト・チルドレンは、暴力をふるう親やアルコール・ドラッグなどに耽溺する親のもとで、「子どもなのに子どもらしくいることができず、機能不全家族のなかで大人になった人」のことをさす。そのため「毒親」という言葉が流行してから「自分も毒親に育てられたACだ」という人が氏のクリニックを多数訪れる。

「親がこんなふうにひどい毒親だったので、自分はこうなってしまった」
「毒親を見返したい」
「毒親に毒だったと気づかせ反省させたい」

確かに、あなたの親は毒親だったかもしれない。
しかし、自分がアダルトチルドレンであると気づくことは、人生をやり直すための出発点である。
「毒親」という言葉を使うと、毒親に育てられたから自分の人生がダメになったという、宿命論となり、着地点となってしまい、そこには未来が見えない。
どこからが毒親かという線引きはできない。
毒親のせいにしていては、自分の人生が歩めない。
「もう毒親と言うのはやめませんか?」
自分の人生を取り戻すために、毒親からの卒業を促す一冊。

自分の親が毒親だったと気づくことは
人生をやり直すための出発点である

目次

第1章 「毒親論」の背景
第2章 すべては罪悪感からはじまる
第3章 すべての親は「毒親」?
第4章 「毒親論」を手放してどこへ向かうのか
第5章 他人とともに現実を生きる
第6章 現代日本人のアレキシサイミア
第7章 小説『明暗』が語る変身(成長)

著者等紹介

斎藤学[サイトウサトル]
精神科医、家族機能研究所代表。1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K1

16
やればできる→本当にそうかな? 人間みな平等→とは言えないかも。 努力は報われる→こともあるかもね。 親孝行しないと罰があたる→だからどうした! ー確かに「それをいっちゃあおしまいよ」というタブーを外してみると、そこに新しい世界への扉が開いているーかもしれない(笑)。他者との関わりの中でしか自己は認識できないし、自分なんてものは他人との関わり方でいろんな顔をしてるんだろしね。凝り固まってるものをほぐしてみるともっと楽に生きられることでしょう。2022/10/01

まさきち

6
構成がおかしい。元々は改訂増刷のはずだったそうなのに、著者が漱石のことに触れたくなったと。それはそれにすべきだったし無理がある。前半の毒親全盛時代についての疑問と罪悪感と自責は止めるべきという主張は然りと思いながら、想像を絶するひどい親っているので、そういう親に対して全般的にちょっと甘くないかと感じた。2022/10/07

ゆき

4
毒親とか親ガチャとかACいう言葉が世間に認知されて広まるとだんだんと独り歩きすると思っていたことが腑に落ちた。巻末で漱石を深読みする点は私には少し難解でした。2023/11/11

m_bat_h

3
タイトルが刺激的すぎてある程度距離がとれてからでないと近づけないかも。そういう意味でもったいない。毒親と呼ばれる世代がきっちり定義されていたのが意外だった。2022/03/14

らぴす

2
幼い頃親に虐待されたから、今の自分がある、発達障害でアダルトチルドレンで自己愛性パーソナリティ障害で、双極症。全部母親のせいだ。そう息子から言われて、私の子育てって虐待だったの?叩いたことはあれども、まあまあ普通の怖めのお母さんだと思ってた、平凡でそこそこ幸せで楽しい家族だったはずなのに。ふと手に取ったこの本は、こんな私にはかなり救いになった。親だからって完璧でもない、間違いもある、どうか許して。そしてもうそんな呪縛から自分を解放して、自由に生きていいんだよって、息子に伝えたい。そう思える本だった。2024/08/16

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