内容説明
安倍晋三首相が脱却を目指す、「戦後レジーム」の正体!日本の過去はすべて「悪」と洗脳した戦後教育。「太平洋戦争に導いたのは右翼」の、間違った刷り込み。ソ連が関与していた日本国憲法1条の文言。
目次
第1章 日本を戦争へと導いたのは、本当に右翼だったのか
第2章 日本国憲法に埋め込まれた社会主義の思想
第3章 リベラルはなぜ、怖い政治思想なのか
第4章 安倍政権は、日本の危機を突破できるか
第5章 日本を強くするものは、家族そして教育
第6章 日本を強くする保守主義とは
著者等紹介
辻貴之[ツジタカユキ]
昭和26年、和歌山県に生まれる。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。公立高校教諭を経て、現在は著述業。最新の人間科学の成果を取り入れて政治・社会・教育の分野などで執筆活動を続け、保守派の論客として注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
13
保守の論客(奥付)。都留重人先生が出てくる(65頁~)。引用文献のウィロビー『GHQ知られざる諜報戦』山川出版社(72頁~)で、ビッソンを都留先生に頼ったことを批判している。占領政策については検証すべきことがあることはわかった。ビッソンの著作は『日本占領回想記』とのこと。機会があれば二冊読んでみたい。liberalは怖い政治思想とのこと(80頁~)。保革対立の溝。安倍首相は誤解されていると指摘。うーむ。全て賛同できないが、保守の発想を学ぶには必要か。2013/10/02
巻野仁朗
2
「戦時下の支配体制を右翼と規定したものですから、戦後は誤った戦争に対する反省と称して、日本社会のすべての分野において、左に傾くのが正義にかなうと考えられてしまったのです。」5ページ。私も安倍政権発足時、憲法改正して国防軍創設という公約に不安を感じていた。戦争が起きるかもと。満州事変を起こし、日本が戦争への道を進むきっかけを作った石原莞爾がレーニンを絶賛し、戦後は憲法九条を支持していた事実は興味深い。戦前は軍国主義、戦後は空想的平和主義、破壊衝動の持ち主はくるくるやり方を変えるから要注意だ。2016/11/26
unochi
2
日本の近代史の知識がある程度、必要とされる本である。私は知識不足であるせいか、前半部分は少し読むのに時間がかかり断念したくなった。しかし最近の話題である安倍政権について多く触れているので関心を持って読む事が出来た。2013/08/18
佐武尊(サムソン)
1
安倍首相は右翼或いはファシストで戦前の軍国主義を復活させようとしている、と唱える人々が少なからずいる。安倍首相は右翼でもファシストでもなく、そもそも戦時中は右翼に支配されていたという説自体が怪しいという。確かに、右翼は国家主義を唱えながら国家を滅亡の淵に追いやったし、左翼色に染まった自民党の政治は国民に優しいようで結局は国民のためにならなかったと納得。 憲法については、憲法は聖書やお経ではないから慎重に改正していくべきだと考えるようになったが、そもそもGHQがどういう意図で作成した憲法なのかが肝心だ。2018/03/02