内容説明
二十代後半に、講談社で『子規全集』の編纂に関与した著者は、愛媛大学の和田茂樹教授の下で、子規資料の分類と解析の指導を受けた。当時を回想し、またその後の歩みから湧き出た思惟をエッセイ風に綴り、子規短歌の本質に迫ろうとした記念碑的な一書。
目次
1 杖あらばいかなるものも―子規の歩いた道のり(杖あらばいかなるものもこえぬべし;『獺祭書屋俳話』に書かれていること ほか)
2 子規研究断章(子規のうたごゑ;「子規」を読むということ―漱石・子規往復書簡から ほか)
3 随想―思い出すことども―(子規の灯火―三十周年記念大会に寄せて;龍門石窟に御仏を拝して ほか)
4 蘇れ魑魅の響き―自選短歌百二十首
5 追想・前登志夫―散華する落ち武者(散華する落ち武者―歌集『野生の聲』(平成二十一年刊)
吉野の地霊―西行の魂を詠む ほか)
著者等紹介
半田美永[ハンダヨシナガ]
1947年8月、和歌山県に生れる。和歌山県立那賀高等学校を経て、皇學館大学大学院文学研究科博士課程修了(国文学専攻)。現在、皇學館大学名誉教授。2007年以来、日中学術交流企画を通じて、中国河南大学、河南師範大学、北京大学、江蘇大学等で日本文学を講じた。河南大学・河南師範大学客座教授。松山子規会相談役、子規研究の会理事(会長)、国際熊野学会常任委員(副代表)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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