内容説明
世界に一枚しかないという伝説の切手、「ダッチ・ブルー・エラー」。その所有者で大富豪のウェストンのもとへ、一通の手紙が舞い込んだ。自分も同じ切手をもっているので、ぜひ買い取ってほしいというのである。ウェストンから依頼を受けた弁護士コインは相手の男と会い、取り引きの日取りを決めた。だがそれきり、相手の男は連絡をしてこなかった。男は撲殺され、切手も何者かに持ち去られていたのである。コインは秘書ギャレットの協力を得て、切手の行方を追う。しかしまたしても殺人事件が起き、ギャレットが容疑者と目されてしまう。事件を追うコインがたどりついた意外な結末とは―。『チャリティ岬に死す』で大好評を博した新鋭タプリーの「弁護士ブレイディ・コイン・シリーズ」第二弾。