出版社内容情報
ほかの人と感覚がちがうことで、周囲との差を感じてきたフミヤさん。そんな彼が、いま伝えたいこととは? ふつうは、人の数だけある。NHKのEテレで放映中のショートアニメーション「ふつうってなんだろう?フミヤのふつう」が絵本になりました。
内容説明
フミヤさんは、もののかんじかたがちょっとまわりとはちがうようです。そんなフミヤさんのふつうをみてみよう。あなたのふつうとくらべてみてなにかちがいはあるかな?
著者等紹介
今津良樹[イマズヨシキ]
1985年静岡県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。国内外の映画祭で上映された「モフモフィクション」などオリジナル短編アニメーション作品の他、MVや広告などのアニメーションを制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れっつ
43
「NHKふつうってなんだろう?えほん」第4弾。いろんな食感に違和感を感じたり、音の情報が多過ぎて疲れ集中できなかったり、反射する光、漂ってくる匂い、様々なことが過剰に気になったり…。見かけでは分からない生きづらさを抱えている人は、それを自分から多くの人に訴えることは難しい。何となくそれに気づいた身近な人が、それについて優しく聞いてみることが第一歩。その人にしか分からない世界や感覚があることを、理解し認めてくれる人がいることで、状態が変わらなくてもそれなりの対処で前向きに生きていける。それを知るための絵本。2021/05/21
たまきら
31
「あれ…これ、オカンじゃん?」が結構あって、娘さんと一緒にびっくり。えっ…。映画館で他の人が見えるものが自分には眩しすぎたり暗すぎたりしたのも、電車の中やクラスの色々な音がしているときの伝言ゲームがだめだったのも、背中に字を書くのが一切わからないのも、あのコンプレックスはもしかして…?オカンが一番驚いてます。2021/04/28
ほんわか・かめ
23
見た目ではわからない“困りごと”を抱えている人がいる、というのを知る第一歩になる絵本。いろんな食感が一度に口に入るのが苦手というのは初めて知りました。具材を分ければ食べられるということも。単なる好き嫌いやわがままだと思われて叱られるのは、育とうとしている枝を切り落とされるようなもの。“困りごと”を発信できたり一緒に考えていける社会に。2022/07/30
ネギっ子gen
23
他の人と感覚が違うことで、周囲との差を感じてきたフミヤさん。そんな彼が、いま伝えたいこととは――。20歳のフミヤさんは、物の感じ方が人と違うことで苦しんでいた。例えば、外を歩いていると、車やバイク、女子高生、サラリーマン、手に持っているタバコなど、あらゆる情報が飛び込んできて疲れ切ってしまう、そんなぼくを救ってくれたのが――。<ふつうは ひとのかずだけある>とするNHKのEテレで放映中のショートアニメーション「ふつうってなんだろう?」を絵本化。「発達障害」という診断名を一切表記しない姿勢を、評価します。⇒2021/03/31
わむう
19
HSPの特徴を知るための絵本。2021/06/28