内容説明
オリンピック後に残されなければいけない遺産とは?2020年以降の東京をよりよい都市にするための緊急提言!
目次
序章 二〇二〇年オリンピック東京開催決定
第1章 オリンピック・レガシーとはなにか?
第2章 世界に見るオリンピック・レガシー
第3章 三度のオリンピックが日本にのこしたもの
第4章 二〇二〇年東京オリンピックのレガシー
終章 つくられ始めた東京のレガシー
著者等紹介
間野義之[マノヨシユキ]
1963年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学スポーツ科学学術院教授、博士(スポーツ科学)。専門はスポーツ政策。横浜国立大学教育学部卒。横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。1991年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。同年に(株)三菱総合研究所に入社し、スポーツ・教育・健康・福祉などの分野で政府や自治体の調査研究に従事。2002年早稲田大学人間科学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
18
安全・安心が招致成功要因というが(11頁)、 放射能への嫌疑は残る。 マーケティングと遺産(23頁~)。 レガシー・キューブとは、GrattonとPreuss(2008) が提起したもので、立方体が8つ積み重なる構造(54頁)。 五輪に付随する、文化プログラムは一目をおく。 歌舞伎、人形浄瑠璃、雅楽、能楽、古典舞踊、 邦楽、民族芸能など(144頁~)。 東京一極集中が五輪で拍車がかかる(194頁)。 残念ながら、本書は白書と同様で、 お題目な官僚の作文のような、 感動のない印象をもった。 2014/05/11
yomihajime
2
東京オリンピック50年ということで書店で購入。レガシーというコンセプトがこれからのオリンピックにとって重要なのだと。開催前〜開催期間で終わるムーブメントではなく、その後も持続性を持つようにすること。インフラはもちろんだが、教育も大事だ。それをつなぐものは文化。スポーツを文化に止揚するには学校と地域、そしてメディアがうまく連携しないと。東京はロンドン同様にレガシートライアルの先鞭かも。いうまでもなくアテネが先にある。2020年以後のレガシー対策を。北京の様に競技場にぺんぺん草が生えてるようではだめだ。2014/11/14
Noriko Okuyama
1
2020東京五輪にむけた提言ではあるけれど,過去の五輪を振り返った章が興味深かった.ボイコット,テロ,招致スキャンダル,開催後の負債,等々の負のレガシーと無縁の五輪などほとんどないのだ.笑ってしまった.2015/01/23
えすの
0
ネガティブなレガシーが改善されていく傾向にないことがはっきりと明記されている。(観光基盤→交通関連の改善/体育施設と街づくりの融合/NPO法人やボランティアの協力あっての五輪成功/建設→資材・人材不足、それに伴う復興の遅れ)失われた20年からの復活のマイルストーンとするために、ロンドンは5年前から取り組んでいる一方で、東京で五輪に対する意識変化が上はともかく、大衆にまで起きているようには感じない。2014/10/09
c-ug
0
2013年発行。オリンピック・パラリンピックの東京開催が決まった直後の高揚感が全編から伝わってくる。一年延期、無観客。誰が結末を予想できただろう。このようなオリンピックであっても、大会のレガシーがなんであったのか、検証することが必要である。2022/06/27
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