バイリンガル・エキサイトメント

個数:
  • ポイントキャンペーン

バイリンガル・エキサイトメント

  • リービ 英雄【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 岩波書店(2019/03発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 40pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月01日 16時17分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613255
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

3.11直後に万葉集の挽歌を想起する.東アジアや移民の問題を,閻連科,多和田葉子,温又柔と語りあう.

3.11直後に『万葉集』の挽歌を想起する.安部公房のことばを新宿の光に重ねる.あるいは中国大陸の表象を,移民の問題を,東アジアの記憶の物語化を,閻連科,多和田葉子,温又柔と語りあう.人はいかに異言語に身をさらし,異言語を旅することができるのか.「異言語に触発された高揚感」が切りひらく新しい日本文学論.

内容説明

多言語的高揚感がいざなう新しい日本文学論!東アジアと越境のことばを巡る閻連科、多和田葉子、温又柔との豪華な対談を収録。

目次

1 その直後の『万葉集』―三つの講演(その直後の『万葉集』;中国大陸、日本語として;新宿のlight)
2 多言語的高揚感―三つの対話(…は対話者)(大陸のただ中、世界の物語を探して…閻連科;危機の時代と「言葉の病」…多和田葉子;東アジアの時間と「私」…温又柔)
3 路地裏の光―島国と大陸をめぐる十五のエッセイ(奈良の京、ワシントンの涙;翻訳と創作;最後の下宿屋;書き言葉に宿る「表現」の力;古い日本語の「新しさ」;大和の空の下―わが師中西進;沈黙の後、生まれる表現―東北を旅した記憶;日本語と温泉;草原で耳にしたノーベル賞;スノビズムをやめよう;『アメリカ感情旅行』の声;清明上河図;黄河の南、方言の細道;日本人が創った家;新宿の部屋の「こころの玉手箱」)

著者等紹介

リービ英雄[リービヒデオ]
作家、法政大学国際文化学部教授。1950年カリフォルニア生まれ。少年時代を台湾、香港で過ごし、67年に日本に初めて住む。プリンストン大学大学院博士課程修了後、プリンストン大学、スタンフォード大学で日本文学の教鞭を執る。82年万葉集の英訳により全米図書賞を受賞。89年から日本に定住。92年デビュー作『星条旗の聞こえない部屋』により西洋出身者として初めての日本文学作家となり、野間文芸新人賞を受賞。その後、9・11を題材にした『千々にくだけて』で大佛次郎賞、中国を題材にした『仮の水』で伊藤整文学賞、台湾を題材にした『模範郷』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

26
大変恥ずかしいことに、この著者の書くものは「読まず嫌い」で通ってしまっていた。日本人ではないのに日本のことがわかるものか、と私の中の偏狭なナショナリズムから来るものかなと思う。虚心に読んでみればこの著者のリベラルでそれでいて頭ごなしに何事かを決めつけない「懐の深さ」が読んでいて心地よい。『万葉集』も現代に通じるテクストであるとわかるし、温又柔や多和田葉子などの書くものに読者を誘導させる手つきも優れている。だが、この著者のそのいい意味でのバランス感覚がともすると「優等生」的に感じられるのも確かであり、剣呑だ2021/05/02

かふ

21
面白い。最初に『万葉集』のことが書いてある、。リービの先輩というか先駆けがドナルド・キーンさんだったわけ(『源氏物語』を英訳している)でリービも『万葉集』を英訳していて、皇后から「枕詞をどうしました」と言われたとか。『万葉集』がそれまで口承で歌われていた歌を文語化するのに仮名が作られた。この仮名というのは、漢字は真名というのに対して偽という意味もあるという。中国の偽物だと意識していたんだ。『万葉集』が『文選』に倣ったのも。2019/05/02

shoko

15
対談・エッセイ集。著者の原風景であるかつての台湾の町並みを求めて中国奥地を旅し、そこからのインスピレーションを日本語で表現する。この中国奥地の描写が刺激的で、今まで古典しか興味の射程範囲に入れてなかった中国文学にむくむくと興味が湧いた。私は北京や上海しか知らなかったけど、中国は本当に広い。/ほか、日本は閉じているからこそ不安を感じずに外国から多くのものを取り入れられる、という指摘は面白かった。2022/05/21

belle

6
バイリンガル・エキサイトメント。この言葉は長い間に渡ってリービ英雄の頭の中に響いていたとのこと。バイリンガルではない私も高揚感に包まれつつ、この本を読んだ。多和田葉子。リービ英雄。そしてこの夏から温又柔。意識せずにつながった作家たち。母語にも異言語にも刺激され熱くなる。2019/09/14

田中峰和

6
大江健三郎との対談で生まれたのが「バイリンガル・エキサイトメント」ということば。母から学んだ以外のもう一つのことばに接したバイリンガルの経験から文学を書くことで、エキサイトメントが生じる。アメリカの大学で現代の日本文学を学ぶうち、万葉集に接してショックを受けたリービは、それ以来あらゆる機会を利用して、来日を繰り返した。ついに米国の大学の准教授職を辞退すると新宿の純和風の借家に住んだ。90年代、河南省との出会いが彼の視野をさらに広げ、中国での経験を日本語で書くことになった。米中日、3カ国の言語が飛び交う。2019/06/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13622441
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。