出版社内容情報
新技術の開発やグローバル化の拡大に伴う新たなリスクの登場で、保険の役割と責任は今後ますます大きくなると予想される。時代の要請に応じて改定を重ねてきた米国の保険を考察、比較を通して日本の課題を描出。解決にむけて業界の共同行為の可能性を検討、提示する。
目次
序論 一般賠償責任保険とは
第1部 賠償責任保険普通保険約款と生産物賠償責任保険約款の諸課題(賠償責任保険普通保険約款の課題;生産物賠償責任保険約款の課題)
第2部 ビジネスリスク免責の諸課題(請負業者賠償責任保険における管理財物免責;生産物賠償責任保険におけるitself免責;生産物賠償責任保険における減損財物免責;生産物賠償責任保険完成作業危険におけるビジネスリスク免責―基礎ぐい工事問題を手がかりに;生産物賠償責任保険におけるリコール免責とリコール保険)
第3部 米国における賠償責任保険危機に関連する諸課題(米国の賠償責任保険危機と損害賠償請求ベース約款の登場;米国の医療事故賠償責任保険における第三の保険危機;米国におけるRRGの躍進;米国の医療事故賠償責任保険のマーケット変化;損害賠償請求ベース約款の接続問題)
第4部 日本における賠償責任保険約款の標準化
結語
著者等紹介
鴻上喜芳[コウガミキヨシ]
1961年愛媛県生まれ。1984年京都大学経済学部卒業。日本火災海上保険株式会社入社。2006年大分大学経済学部出向、教授。2012年日本興亜損害保険株式会社退職。長崎県立大学准教授。2015年長崎県立大学教授。2019年長崎県立大学経営学部経営学科長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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