出版社内容情報
ハンナ・アーレントの政治理論の根底にあり、その独自性を形づくっているのはどのような哲学的思考なのか。「現れの空間」としての「政治的生」を可能にする、私たちの日常世界の根本構造を現象学的にとらえ、「共通感覚」と「世界への愛」こそが、異質な人々の自由な語りと聴取による言論空間をひらくことを論証する。これまでのアーレント解釈を一歩進める気鋭の論考。
内容説明
ハンナ・アーレントの政治理論の根底にあり、その独自性を形づくっているのはどのような哲学的思考なのか。「現れの空間」としての「政治的生」を可能にする、私たちの日常世界の根本構造を現象学的にとらえ、「共通感覚」と「世界への愛」こそが、異質な人々の自由な語りと聴取による言論空間をひらくことを論証する。これまでのアーレント解釈を一歩進める気鋭の論考。
目次
序論
第1章 「政治的生」の現象学的解釈―ビオスのリアリティの救済にむけて
第2章 「政治」の起源への探求
第3章 「共通感覚」の現象学的解釈
第4章 「世界への愛」の現象学的解釈
第5章 世界への「再出生」―「赦し」と「約束」の“反復”構造
結論
著者等紹介
押山詩緒里[オシヤマシオリ]
1987年生まれ。2022年度、法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程修了、博士(哲学)。専門領域は哲学、倫理学、現象学、政治哲学。2024年度より法政大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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