出版社内容情報
バツイチのおっさん、貢ぐハイ・ミス、人のいい独身サラリーマン……。ユーモラスに、時に哀しく愛の周りをうろつく男女の物語六篇
内容説明
ハイミスおばさんにせまられまくる優柔不断な青年、浮気な年下男を思い切れない三十女、キャリアウーマンがたまたま第一回目の見合い相手に出会うがまたもやケンカが始まり…。うまくいきそうでいかない、駄目に見えてそうでもない男女の仲を描いて冴えわたる、著者会心のナニワのラブ・ストーリー六篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
69
面白かったです。恋ってなかなか難しいものですね。うまくいきそうながらもうまくいかなかったり、駄目になりそうなのに駄目にならなかったり。そんな男女の仲が愛おしく感じました。ナニワのラブストーリーだからこそ、不安定な恋でも微笑ましくうつるのかもしれません。2018/06/21
mm
19
田辺聖子さんは「ジョゼ虎と魚たち」が初めての出会いでした。面白くて、今まで読んでなかったことを後悔しました。でも、これからぽちぽちと読んでいこう、作品いっぱいあるし…と、今後の楽しみがあるという贅沢を感じています。これは、30ちょい過ぎの女性の恋模様色々。出版年から想像すれば、バブルの頃が青春真っ盛りで、30でバブルはじけたっていう世代かな？結婚は別にせんでもええねん、っていう感覚はこの年代あたりからフツーになったのかな？男のしょーもなさも、ええとこも、腹立つところも、うまいことつかんどるわ。2016/12/25
ミサ
11
不倫したり、浮気されたり、お見合いで撃沈したり。男に振り回される女も、女に振り回される男も大変やけど、田辺聖子の手にかかると軽やかで自由でユーモラス。8年ぶりに再会した男と大喧嘩する女の子の気の強さが面白い！感情のぶつかり合いに生きるエネルギーが溢れてる。2022/01/14
EDX
1
男と女って こういうもんなんだねえ。2018/04/20
あしたば
1
愛の周り」が一番よかった．主人公のツッコミと，漫画モテキみたいな上手くいかなさに何度も笑わされた．2009/05/16
