内容説明
古今の哲学をはじめ神学や宗教学、美学など多様な分野を縦横に往き来し、大著をものした「知の巨人」。その思想と主題が凝縮され、入門として好適な論文集。
目次
生活世界と技術化―現象学の観点より
自然の模倣―創造的人間の理念とその前史
修辞学の現代的意義―人間学的アプローチから
言語状況と内在的詩学
パラダイム―文法的に
エルンスト・カッシーラーを讃えて―クーノー・フィッシャー賞受賞挨拶
著者等紹介
ブルーメンベルク,ハンス[ブルーメンベルク,ハンス] [Blumenberg,Hans]
1920年ドイツのリューベックに生まれる。母はユダヤ人で、戦争中ナチスの迫害を避け身を隠していた家の娘と結婚する。キール大学で教授資格を取得、同大学を皮切りに、ハンブルク、ギーセン、ボッフム、ミュンスターの各大学で教鞭をとる。最も近い関係にある哲学者はカッシーラー。“詩学と解釈学”グループ(ギーセン)の創立メンバー。96年3月75歳で死去。80年、ドイツ言語文芸アカデミーのG.フロイト賞を受賞
村井則夫[ムライノリオ]
1962年生。上智大学大学院博士後期課程満期修了。明星大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ラウリスタ~
9
タイトルと内容はそうとうかけ離れている。20世紀ドイツの思想家、ハンス・ブルーメンベルクが書いた短い論考をまとめたもの。技術・芸術・修辞学という三本柱。短いが、古今の哲学者を多数援用して構築される彼の文体に付いて行くのは易しくない。もっとも、言っていること自体はわりと常識的なことが多いようだ。「言語状況と内在的詩学」という最後の方の文章はなかなか魅力的だった。2015/02/26
rinrin
0
【BOOK(2015)-018】!!!!!!2015/02/01
stray sheep
0
以前読んだときも思ったが、ブルーメンベルクの文章はハイコンテクストすぎて、どれだけ頑張って読んでも理解不能な部分がちょこちょこ出てきてしまうのが辛い2024/05/28
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- 和書
- 川の深さは 講談社文庫