触感の文学史―感じる読書の悦しみかた

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585291169
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

内容説明

川端康成『雪国』は、清廉な作品ではない!?文字によって作者の感覚と読者の記憶がリンクする読書のメカニズムを探り、ストーリーではなく、細部の触感表現に注目することで見えてくる、文学の持つ多彩な魅力を伝える。谷崎潤一郎、永井荷風、江戸川乱歩から、川上弘美、金原ひとみまで、作品に記された感覚表現から、読書という行為から失われつつある身体性を問い直す。

目次

第1部 小説に描かれた「身体」と触感(立体造形と触覚―江戸川乱歩「人間椅子」「盲獣」;女の身体の表現実験―永井荷風「腕くらべ」;視覚の喪失と手触り―谷崎潤一郎「盲目物語」「春琴抄」泉鏡花「歌行燈」)
第2部 人と人との触れ合い(歌留多会から―尾崎紅葉「金色夜叉」斎藤緑雨「門三味線」;産児調節・堕胎・避妊―谷崎潤一郎「卍」;不感症という逆説―三島由紀夫「音楽」「沈める滝」大岡昇平「武蔵野夫人」;子供たちの触感の記号学―樋口一葉「この子」横光利一「御身」)
第3部 フェティッシュの誘惑(フェティシズムの本質―谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」;指と肌の融合―川端康成「雪国」「千羽鶴」「禽獣」;兎を飼う―安岡章太郎「愛玩」;蛇に触る―川上弘美「蛇を踏む」金原ひとみ「蛇にピアス」坂東眞砂子「蛇鏡」;石川淳「蛇の歌」)

著者等紹介

真銅正宏[シンドウマサヒロ]
1962年、大阪府生まれ。神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)単位取得退学。徳島大学総合科学部教官、同志社大学文学部教授を経て、追手門学院大学国際教養学部教授・文学指南研究所所長。専攻は日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

2
中学生の頃読んだ川端の「雪国」を大学生で再読して、驚いたことから話を始める著者。島村が人差し指を眺めながら、女の触感を思い出し鼻に着けて匂いを嗅ぐシーンだ。中学生のときは男女の性的な描写に気づかないで、純粋な恋愛物語と解釈してもしかたない。経験不足からでもあろうが、人は書かれた文字やその内容を読み飛ばしてしまうもの。小説を読む際にストーリーが第一義との意見もあるが、作者が読ませたいのは文章表現の工夫や独自性もあろう。立体造形と触覚を語るとき、乱歩の「人間椅子」「盲獣」を紹介。触感の文学50選も参考になる。2016/07/03

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